玉砕の美学 26

2024年6月5週

今週から開催替わり。夏競馬である。夏競馬は難しいとよく言われるが、基本的に競馬は難しい。それではあんまりなので、具体的にどう難しいのか考えてみた。

夏競馬を難しくしているのは簡単に言えば、直前の春競馬である。今年で言えば、東京と京都の競馬だ。この2場の成績が夏競馬には直結しないのである。今週から始まったのか福島と小倉で、もう見た目からして全然違うのである。そんな馬柱を参考に戦うから、酷い目にあうのだ。

なら、どうすればいいのか?簡単だ。2週ほど待てばいいのである。福島は比較的輸送が楽だし、小倉は滞在している馬が多い。2週待って、3週目に目になれば、中1週、連闘の馬で、夏競馬用の馬柱で予想ができるのだ。同じレースに出ている馬が多いので、対戦比較もしやすい。

更に、4週目になれば、狙い済ました中2週の馬も登場するので、予想がしやすくなる。待てばいいのである。ただし、その先の開催後半になると話が違う。後半になると前半とは馬場の状態が変わって来るし、馬の状態も危うくなってくる。そうして、2度目の夏競馬は難しいがやって来るのだ。

そんなわけで、今週は待ちであるが、そんなことができるように人間が出来ていない。今週も普通に馬券を買うのだ。とは言え、さすがに私も学習する。春の馬柱を疑いつつ、福島っぽい馬と、小倉っぽい馬を買うように心掛けはするのだ。

それがハマったのが、土曜小倉9R英彦山特別だ。私の◎はヴァンデスト、ここ数戦の馬柱は汚いが、上がりの掛かる競馬に向いていそうな馬だ。今週の小倉は雨もあって、案外時計が早くなかったので、良さそうな気がした。

○はアスターブジエで、この馬は小倉の長距離戦に実績がある。そういう御当地の実績で戦うのも夏競馬だ。この2頭、仲良く後方2番手と、最後方を追走していたので、う~んな気持ちで見ていたが、アスターブジエが、豪快に捲って4角先頭から楽勝、ヴァンデストが直線で脚を伸ばして、綺麗にワンツーを決めた。

単勝は逃したが、その馬連が4,110円、これを1点で仕留めたのだから十分である。そうそう、別に馬柱がリニューアルするのを待たなくても、夏競馬は記憶と経験からくる予測で戦うのだ。変に難しく考えることはない。

そう思い直して、日曜の競馬に臨んだが、先述の配当を全て吐き出して、全治2ヵ月、おかしい、こんなはずでは…やはり待つべきだったか、難しいぞ、夏競馬。

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