玉砕の美学 36
2024年9月2週
今週から秋競馬、そして、スーパー2場タイムである。開幕月の2場開催をこう呼んでいるのは私だけかも知れないが、兎に角、9月の競馬はまったりだ。昔はこの開催まで札幌競馬があって、三歳の未勝利戦も施行されていた。今週は小頭数が多くて、未勝利馬の格上挑戦も多々見られたので、以前の仕様に戻しても良い気がするのだが…売上的にはこれで問題がないのだろうか…
さて、今年は中京が連続開催なので、秋の開幕は中山だけだ。その中山の芝が恐ろしく早かった。過去最高に早い馬場かも知れない。どれぐらい早いかと言うと、年に1~2回ある小倉の超高速ダートぐらい早いのだ。競馬の例えが競馬で、芝の例えがダートでは何も伝わらないが、それぐらい早いのだ。何となく分かってくれれば十分だ。
全くもってその馬場のせいではないが、中山の芝はさっぱりだった。その代わりに、中京のダートがそこそこ冴えていて、土曜7R、三歳1勝クラスの単勝1,600円と三連複3970円、同じく土曜11R、エニフSの馬連1,420円、三連複1,680円、三連単6,350円を取って、土曜の競馬はプラスで終わった。
日曜はその貯金でまったり買っていたのだが、本当に全く当たらなかったので、東西の10Rが終わる頃には普通にマイナスに突入していた。朝は穏やかな気持ちでいたのに、あっという間に遠くに行きたくなるのだから、競馬は恐ろしい。
ただ、ここまでずっと中山の芝を外してきたので、さすがに学習する。先ほど小倉の高速ダートぐらい早いと言ったが、イメージとしてはそんな感じだ。スピードで圧倒するか、瞬発力で突き抜けるか、そういう類の馬場である。
いつも前が圧倒に有利な小倉の千㍍ダートで追い込みが決まるのは、高速ダートの脚力勝負になった時だ。それと同じで、兎に角、瞬発力だ。そこまで分かった上で、メインの京成杯オータムハンデキャップ、◎はサンライズロナウド、分かりやすくこの馬が最速で上がると予想した。
問題は人気だ。前日から何かおかしいと思っていたが、この馬、3番人気なのだ。ここまでバレているのは不満だが、1番人気のアスコリピチェーノが断然なので、3番人気でも10倍はある。連に変更しようか迷ったが、結局、◎の単勝と軸1頭の三連複を買った。
そのサンライズロナウド、何故か好位に行った上に掛かり気味で、想定と違うと不安になったが、直線でいい伸びを見せた。ただ、外から来たアスコリピチェーノの差し脚が強烈で、その時点で単勝は厳しい上に、断然人気とセットでは三連複の配当も期待できない。そこに大外からタイムトゥヘヴンが差してきた。
おお、本当か?私、14番人気のこの馬を買っている。この馬も最速で上がりそうな候補だったからだ。「タイムトゥヘヴン!タイムトゥヘヴン!」、2度だ叫んだ辺りで、サンライズロナウドの方が残せるか心配になったが、タイムトゥヘヴンが2番手に上がって大勢は決した。その三連複が35,250円、重賞の万馬券はいつ以来か?しみじみ嬉しい。