今、半年ぶりに本気で泣きました。【かくかくしかじか 東村アキコさん】
今、半年ぶりに本気で泣きました。
すごい。世の中にはすごい人がいてすごい世界がある。
自分でさえも認めたくないずるさとか後悔とか感情とかを
ましてや世の中にここまで見せることができる人がいるなんて信じられない。
普通の顔して普通にいる人が実は一番すごいんだということをまた再確認した。
紫式部は源氏物語で全ての感情を書ききったといわれているけど
声を出して笑ってしまう面白さと同じ質量で
人が隠してしまいたい感情の全てがこの「かくかくしかじか」の全5冊には詰まっている。
描かれているのは東村さんの心の中身なのに
読んでいるこっちの心の、
自分でもなかったことにしたくて見えないようにフタをしてしまったものを
ぐいっと乱暴な手づかみで外に濡れたまま出されてしまったみたいな気分になる。
そのくらい誰もがもっている重いものを「アタシもこうだから大丈夫だよ」と言わんばかりの軽さで救う。
読んで本当に良かった。
東村アキコさんはすごい。
というわけでオススメします。
本当に漫画の国日本に生まれて良かったと思える作品にまた会えた。