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わたしが愛して止まない学びの場、それが「経験代謝ピアトレーニング」(通称ピアトレ)です。


4年前にこの場をつくるピアファシリテーター(PF)という役割を拝命し、それ以来たくさんの学びの機会をつくってきました。

コロナ禍の真っ最中だったので、ピアトレはすべてオンラインで実施。リアルで隣の人の体温を感じながら行うものとは違い、画面から伝わる表情やしぐさ、ちょっとした言葉に耳を傾けながら、深く深く相談者の心模様を慮りながら進めていきます。

自分にはまったく印象に残らなかった言葉も、同じ話を聴いている他の仲間には強く心に響く言葉になることも。一人ひとりがCDA・キャリアカウンセラーという立場でロールプレイをじっくりと味わうことで、経験代謝のメカニズムでキャリアカウンセリングを紐解くトレーニングを行います。


わたしにとって、このピアトレの場はオンラインであっても大切な場所であり、心の拠り所になっています。
“場所”というと、物理的に存在する土地や建物が思い浮かびます。
ですが、オンラインピアトレはあくまでインターネット上の仮想空間の中にしか存在していません。
通信を切ればその存在はなくなってしまいます。

でも、確かにあるんです・・・わたしの心の中に。

温かくて、楽しくて、辛い経験を話しているのにも関わらず、それがどこか心地よいものへと変わっていく・・・そんな不思議でまた帰ってきたいと思える場所が、確かに存在しています。

わたしがつくりたかった「ピアトレの場」とは、参加者同士の関わりから生まれる相互作用の産物であって、物理的な場所ではなかったのかもしれません。


そんなことを考えるきっかけになったのが、Love Smart Cardsを使ったふりかえりです。

Love Smart Cardsでふりかえった「ピアトレで大切にしていること」

わたしがピアトレで大切にしているのは、「誠実さ・全体性」「調和」「尊敬・尊重」「学び」の4つです。CDAとして誠実な姿勢で臨み、グラウンドルールによって調和が保たれ、互いに尊敬尊重し合う学びがピアトレだと考えています。

それを支えるのは、「仲間」「つながり」「信頼」「意味」の4つです。参加者は仲間=ピアとして信頼できる関係としてつながり、経験代謝サイクルに基づくキャリアカウンセリングを学ぶことの意味を考えるというねらいがあります。

さらにPFとして、「貢献・役に立つこと」「共感」「愛」「感謝・価値の承認」の4つを念頭に置いています。この場をつくるPFとして、参加してくださったみなさんに貢献することはもちろん、一人ひとりのキャリアカウンセリング観に共感して関わること、CDA以前に一人の人として愛をもって接すること、今日のこの場をともにつくってくださったことへの感謝の心を忘れないこと、は常に心に留めています。

こんな言葉が浮かんできました。
わたしの思いが、Love Smart Cardsによって一つの形になったように感じています。


毎回、リアルな相談を持ち掛けてくださり、その相談を真摯に聴いて誠実に関わろうとするCDA・キャリアカウンセラーのあり方が学びの題材となるので、予定調和な学びにはなりません。

ファシリテーションをしながらも参加者の発言に心が揺さぶられたり、的確に応対ができず悔しい思いをしたり、自分の表現が本当にふさわしかったのかと後になって悩んだりと、そのたびに自分のあり方が問われます。

実は参加者以上にPFが学びになっている・・・そんな風に感じています。


だからこそ、たとえオンラインであっても、わたしにとって欠かせない場になっているのでしょう。

月末に今年度最後のピアトレを予定しています。いまはそこに向けて心のセットアップ中です。

経験代謝について再確認する良い機会となるよう、わたしのあり方から見つめ直しておきたいと思っています。

きっと今回も素敵な学びの場となることでしょう。2023年度最後のピアトレを楽しみます!




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