わたしのライフワークでもあるキャリアカウンセリング。
その学びの一つに「人生すごろく“金の糸”」があります。
小学生時代からの自分の経験をふりかえり、その経験を紡ぐ“金の糸”を探究・探求するというすごろくゲームです。
幼いころの思い出話に花を咲かせながらも、それを語ることによって今の自分につながる「自分らしさのかけら」を見つけていくような楽しさがあります。
先日片づけをしていたら、数年前に行った際の参加メモが出てきました。
そこに書かれていた金の糸は、なんと……
心の刃
…怖っ(笑)
もちろんこの言葉にも、ちゃんとした意味があります。
小学生時代の思い出を語ったときによみがえったのは、病気で苦しむ弟を馬鹿にされて声を荒らげた経験でした。
このときの行動が、まるで「心の刃」を抜いたかのように感じたことから、金の糸として仮置きしたんです。
もちろん他にも、ここは譲れないというときの意固地になるところや、守ると決めた以上は非情に徹することができるところも、自分の心の中には鋭い刃を持ち合わせていると自覚しています。
それを抜いて切りつけることはありません。でも絶対に譲れないというときにふと、刃がキラリと光るような強さを見せることがあります。それは中高専そして社会人になってからも変わりません。むしろいまも心の刃を大切に磨き続けています。
信念、ポリシー、モットーなど別な言い方をしていますが、その根っこには大切な人や物を守るためならどんな厳しさを見せても構わないという覚悟があります。それは間違いなく刃であると自覚しています。
このメモを見た瞬間、参加したときのファシリテータや同じグループのメンバーを思い出しました。そして何を語り、どんな気持ちになったのかもよみがえってきました。
参加当時は、小学生時代の自分をふりかえると、辛くて嫌な思い出がどうしてもよみがえってきてしまって、いまほど乗り気ではなかったんですよね。
きっと自分の経験として統合できていなかった=自己概念が成長していなかったのでしょう。
いまは語りたくなかった経験も含めて、自分を構成する大切な経験の一部として受け入れています。だから、こうやってふりかえることもできるようになりました。
今日もちょっとだけ刃を見せて学生に気合を入れました(笑)
「絶対に解けるようになる!」という強い気持ちがなければ、勉強なんてやっているだけのポーズになってしまいますからね。
優しさだけでなく厳しさも兼ねそろえていないと、この仕事は務まらない…ですよね。そのためにも、心の刃はやっぱり大切にしたいと思います。
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