今週は特に胸アツ展開だった「王様戦隊キングオージャー」。
五王国の王+狭間の王の6人がそろって名乗りを上げて変身。なぜ「王様戦隊」なのかが判明した貴重な回でした。
民のために闘う王の姿は、現代に求められるリーダー像そのもの。子どもだけじゃなく大人も楽しめる味わい深いストーリーは、歴代作品とは違った面白さがあります。
その登場人物の一人、ジェラミー・ブラシエリ(演:池田匡志)の口グセ。それが「行間を読め」。
文学的な物言いで、抽象的で比喩を用いた表現が多いため、誰かが翻訳してあげないと真意が伝わらないという拗らせキャラ(笑)
でも彼が登場してからというもの、彼のセリフに惹かれるわたしがいます。
行間を読みながら(=隠れた真意はどこにあるのか?と考えながら)話を聴くのですが・・・わかりにくい(笑)
その後のストーリーで、彼の行動やその目的が明らかになったときに「そういうことだったのか!」と腑に落ちる感じがして、楽しいんですよね。
これって現実社会にもたくさんいるような・・・
「何を言いたいのかわからない」
「つまりどういうこと?」
「言ってることと求めることが違うじゃん」
そんなコミュニケーションに遭遇したことはありませんか?
相手からすると、こちらを傷つけない・思いやる気持ちの表われとして、直接的に言わないようにするための配慮なのでしょう。
ところがこちらはできるだけ早く効率よく動きたいと思っていると、回りくどい言い方はちょっと・・・具体的に何をどうしてほしいのかを、ストレートに言ってもらいたいと考えるのは自然です。
これが仕事であれば、スピードと品質が求められる以上、目標は明確な方がありがたいわけです。
一方で、人間関係にまつわる指摘だと言いにくくなるのは理解できます。
直接言って相手を傷つけてしまったら・・・と思うと、やんわりとオブラートに包んで伝えることも多々あります。
そこで、「行間を読む」ような抽象的で比喩的な表現が使われるわけです。
相手が何を言いたいのかわからない場合、それは「話し手は何かに配慮してこういう言い方になっているのかも?」と察し、相手の真意を推し量るように聴くことが必要なのかもしれません。
特に初対面の方や、力関係があって直接言いにくい場合、相手に配慮しなければならない場面などでは、行間を読む必要が高まります。
「だったらそう言ってよ!」と短絡的に怒るのではなく、行間を読むような言い方をする相手の気持ちも慮るようなゆとりがあるとよいですよね。
また、「行間を読む」ような聴き方ができる耳を育てることも大切です。そういう意味では、ドラマやアニメの表現は案外と面白いもので、登場人物の心情や背景に意識を向けながらそのセリフを聴くと、頭に浮かぶ景色が違ってきます。
キャリアカウンセラーだからいつも相談を受けてばかりというわけではありません。むしろ日常の何気ない会話の中で、カウンセリングに適した耳を育てる努力の方が多いかもしれません。
その点では、行間を読むという聴き方の方向性は、わたしにとっては腑に落ちるものだったのかもしれません。だからこそジェラミーに惹かれるという・・・
さて、夏の映画は豪華ゲストが!!!
▶︎シュゴッダム初代国王 ライニオール #中村獅童 さん
▶︎死の国の案内人 デボニカ #佐倉綾音 さん
▶︎前トウフ女王殿 イロキ #雛形あきこ さん
これはこれで気になって仕方ない(笑)
どんな展開が繰り広げられるのか楽しみです!
明日も佳き日でありますように