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長野県には2つのJ3チームがあります。
・AC長野パルセイロ(長野市)
・松本山雅FC(松本市)

長野市と松本市は昔から犬猿の仲。サッカーでもライバル(同じ土俵で戦いたくないほどの不仲)関係です。

信濃国から長野県に変わる際、「県庁所在地をどこにするか」で揉めに揉めました。松本市が優勢になるかというとき、市の庁舎が火災に遭いました。その結果、長野市が県庁所在地となり……
そんな歴史的背景もあり、昔から敵対心が剥き出し(笑)


さてサッカーJ3。長野の松本の2チームが互いに「絶対に負けられない戦い」を繰り広げるのが「信州ダービー」。

5/7(日)に天皇杯全日本サッカー選手権大会の県予選で激突。PK戦の末「信州ダービー」第1戦を制したAC長野が優勝! J昇格前の地域リーグ時代から数えて15年ぶりの公式戦勝利!!

歓喜に沸く長野は勢いそのままに1週間後5/13(土)に今度はリーグ戦で再激突!
AC長野のホーム「Uスタジアム」はJ3今季最多の12458人のサポーターが集合。サポーターも含め意地のぶつかり合いが繰り広げられました!

信濃毎日新聞5/14(日)朝刊の一面を飾る!

試合は序盤こそ松本山雅優勢でしたが、その後はサポーターの声出し応援のおかげか終始AC長野が優位に試合を進め……前半32分にCKからのアレンジプレーがズバリ決まり長野が先制!
後半もカウンターからの見事な流れで追加点!!
後半アディショナルタイムにミスから1点失ったものの逃げ切り!

ついに、ついに、AC長野パルセイロが“J3リーグ戦で”初勝利!! しかも2週に渡っての連勝!!

信濃毎日新聞スポーツ面は見開きで信州ダービー特集


この差は「監督の本気度」の違いかな?

AC長野のシュタルフ監督は、テレビ中継でもわかるほどの激昂。危険なプレーには「なんでカード出ないんだよ!」と審判に詰め寄り、タッチラインを割ったかどうか微妙な判定には「今は残ったろ!」と線審に叫ぶ。
チームの指揮官として最前線で抗議する姿は、選手もサポーターも熱く熱く燃え上がらせてくれますね。
声出し応援も解禁され、監督の熱に絆されるようにスタジアム全体が熱を帯びていって……テレビでさえここまで伝わってくるんだから、現地で応援していたサポーターは相当な熱気に包まれていたんでしょうね。(できることならUスタ行きたかったな……)


松本山雅はかつてJ1まで登り詰めたチーム。
試合後、Uスタまで駆けつけた山雅サポーターからは本気のブーイングが。
選手以上に燃えるこの山雅サポの情熱が選手たちに伝わるとよいのですが……
見ている限り、霜田監督はそこまで感情を表に出すタイプではないのかな?シュタルフ監督とはずいぶん違った印象を持ちました。
そのあたりもサポーターの怒りに繋がっているのかもしれないですね。


Twitterでは現地の様子がたくさん上がっていますが、長野サポの歓喜と山雅サポの怒号が入り乱れてますね(汗)

かつてはスポーツ不毛の地と呼ばれた長野県。いまはサッカー、バスケ、野球、バレーボール……などたくさんのプロスポーツが地元に根付いてきました。試合結果に一喜一憂し、本気で応援するチームのためにわざわざ会場まで駆けつけるサポーターが、今回だけでも12458人もいるなんて素晴らしいことですよね! もちろんわたしのように会場に行けずテレビやネットで観ていたサポーターも入れたら相当数の地元の方々が応援していたはず。
この熱気と盛り上がりをぜひJ2→J1で見てみたいな♪

さて次の信州ダービーは10/15(日)。松本山雅FCのホーム「サンプロアルウィン」にて再び激突! その時は互いにJ3優勝を競い合う状況だったらうれしいですね! 楽しみだなー♪




明日も佳き日でありますように

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