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キャリアカウンセラーのおかちんです。

今日はどんな一日でしたか?



「画竜点睛を欠く」

【画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く(かく)】
よくできていても、肝心なところが欠けているために、完全とはいえないこと。

出典:デジタル大辞泉/小学館


この「画竜点睛」という言葉がわたしのお気に入りです。

中国の故事に由来し、画家が瞳を描き入れると竜が飛び立ってしまったというお話しです。つまりは最後の仕上げをするということですね。

「画竜点睛を欠く」というと、「詰めが甘い」「肝心な仕上げができていない」という意味になります。「仏作って魂入れず」も同意語ですね。


わたしの仕事の進め方は、「画竜点睛」を大切にしています。

①おおむねの形(全体像)をつくる
②一つひとつの部位を詳細に作りこむ
③全体を通してシミュレーションをする
④客観的にチェックする
⑤想定されるトラブルの対策を練る
⑥最終チェック・シミュレーションをする

この⑥が画竜点睛です。

前日、あるいは本番直前に、もう一度頭をフラットにしてすべてをチェックしてシミュレーションをします。この仕上げが、ほんのわずかな品質の差になって出てくるように感じています。

講座も、授業も、イベントも、ほとんどがこの方法で実施していますね。


また、「作りこみ過ぎない」ことも意識をしています。

一言一句シナリオを作ってしまうと、それは「朗読」になってしまい、「心がこもった言葉」にならないと感じるからです。

このわずかな隙やゆとりが、わたしにとっては「点睛」=瞳にあたる部分だと思っています。

その「点睛」こそ、わたしらしさの極意でもあるのですが。


ちなみに「画竜点睛」の対義語はご存じですか?

それは「蛇足」です。

大事だと思っていろいろと付け加えすぎると、それは「蛇に足を描く」ような無駄なものになってしまいます。

「引き算の美学」とでもいうのでしょうか……加えすぎないことも美しいですよね。



みなさんのお気に入りの言葉ってなんですか?

それにはどんな意味がありますか?

物事を進めるときに、その言葉はどのように影響していますか?


そんなことを考えてみると、自分らしさのヒントが見えるかもしれませんね。



明日も素敵な一日でありますように。

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