どうやったらうまく伝えられるのか?
わかりやすい伝え方とはなにか?
相手はわたしに何を求めているのか?
仕事柄、一度に大勢の方に説明する場面が数多くあります。
そんなとき、わたしの頭の中に浮かんでいるのは、これらの問いです。
わたしの説明が相手の求めているものと一致しているのかを確かめながら、どうにかして腑に落ちる伝え方をしようと、試行錯誤を繰り返します。
まさに「あの手この手」で伝えている感覚です。
そこで引き合いに出すのが「例えば~」という表現です。
noteでもよく使っているので、過去の記事を読んでいただくとわかるかと思いますが、「例えば~」と言いながら具体的な事例を提示して説明することを好んでおこなっています。
というのも、「理論」や「定義」は具体的な事例に共通する事柄から導き出すものだからです。様々なケースを分析して、どの状況にも同じようにみられる一定のルールを見つけ出します。
帰納的思考で生み出された理論や定義は、一般的にはどんな事例にも当てはまるものです。国語でいえば文法、数学でいえば公式、理科でいれば法則などですね。
この理論や定義を解説するわけですから、具体例を提示せずに伝えても、それは机上の空論、何にでも当てはまる一般論にしか聞こえないことも…
ですので、説明する際には逆に具体的な事例に落とし込んで、どのような場合にどのような理論を用いてどんな結果が求められるのかを、より現実的な事柄として演繹的思考で伝えることが重要です。
名著を引き合いに文法を説明したり、とある値を示して公式を使って答えを求めたり、法則に基づいた実験を行って結果を分析するといったことです。
この方法で最も役立つのが「例えば」という具体的なケースです。
例えば、わたしがいま担当しているプログラミング関連の授業でいえば、まずは○○の法則といった定番の理論を紹介します。そのうえで、具体的な値を示し、法則に基づいて値がどのように変化するか1ステップずつ確認していきます。これをトレース(追跡)といいます。
いくつかの値でトレースし、やはり提示した法則通りに変化していて、正しい結果が得らえることを確認して、はじめてその法則が役立つことを実感するわけです。
わたしの得意分野であるアルゴリズムは、このような値を試して正しい処理手順を考える問題ばかりなので、ここしばらくはずっと検証作業ばかりをしていた…感じがします。
受講者にとっても、「まず値を設定して、変化を確かめる」というトレースの手順で説明すると全体的な流れやプログラムの目的が明確に把握できるので、理解が進むようです。
その際に口酸っぱくいうのは「例えば~」というフレーズ。「とりあえず値を入れて動きを確かめてみよう!」と一日に何度も繰り返しています。
そのためか、キャリアカウンセリングの学びの場においても、わたしはよく事例を引き合いに出してしまいます。
具体的な例があってこそ、その理論がどのように役立ち、何のために学ぶ必要があるのかを伝えられるからです。
「事例」というといささか大袈裟ですが、「例えば」というお話しをみなさんに伝えるのならば、より身近で自分と重なる話題であるほどよく伝わると思うんです。
幸い?(残念ながら?)毎月ピアトレーニングを行っているため、同じ事例を話すことはしていません。というかできません。聞き飽きたと思われたくないというわたしの意地でもあります(笑)
そのため毎回異なる事例をお伝えするために、日々いろんな観点で自分をふりかえることを心がけています。
このnoteもその一役を担っていますし、仕事だけでなく毎日の生活の中に理論を活かせるような具体例を見出そうと意識して過ごしています。
その積み重ねがあって「例えば~」のお話しができる……のだとわたしは思っています。
とはいえそんな真面目に生きているわけではないですよ(笑)
心が動く場面を楽しみながらも、なぜイライラしたのか、何を大切にしていたのか、何を恐れていたのかなどを言語化するようにしているだけです。
酒を飲んで寝れば忘れられる、というのではもったいないですからね。
さて明日も解説が山ほど待っています。
どんな風に例えたら伝わるのか……それもまた楽しみですね♪
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