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「プロジェクト憲章」をご存じですか?
(システム開発に携わったことがある方ならピンとくるかも??)

PMBOK (Project Management Body Of Knowledge;プロジェクト管理の知識体系)において、最初に作成すべきプロジェクトの根幹となる文書です。

プロジェクト憲章は、プロジェクトの存在を正式に認可する文書であり、プロジェクトのイニシエーターまたはスポンサーが発行する。プロジェクト憲章は、プロジェクト・マネージャーが母体組織の資源をプロジェクト活動のために使用する権限を与える。プロジェクト憲章を通して文書化されるものとして、ビジネス・ニーズ、前提条件、制約条件、顧客ニーズの理解範囲、ハイレベルの要求事項、新しいプロダクト、サービス、あるいは所産が満たすべき要求事項がある。 (PMBOKガイド 第5版)

Study-PM:プロジェクト憲章とは一体何か?


このプロジェクト憲章では、プロジェクトの目的や目標、範囲や予算などの「基本的な計画を立てる前段階に決めておくべきこと」が明記されます。

・プロジェクトの目的 (なんでこの仕事やるの?)
・測定可能な目標 (何がゴール?)
・前提条件と制約条件 (どうやってやるの?)
・マイルストーン・スケジュール (いつ頃までに終えるの?)
・予算 (いくら使えるの?)
・リスク (ヤバいこと途中で起こらない?)
・PMの名前、その責任範囲 (誰が責任者?)

Study-PM:プロジェクト憲章とは一体何か?


つまり、プロジェクトの「定義を明示する」わけです。

この考え方は、何もシステム開発に限ってのことではありません。
あらゆる仕事において、目的や目標を決めてから取り掛かることは当たり前に行われています。
遊びや旅行だって、いつどこへ何をしにどうやっていくのかくらいは決めてから動きます。
わたしたちの日常生活においても、この活動は○○を目的として✕✕を目標に誰がどうやって取り組むかくらいは決めているわけです。

この決定に関わる一連の行為を「定義」と言います。だから「定義することからはじめる」ことは、当たり前のように行われているはずなんです。


ところが、自分一人で行動する場合や、いつも一緒に動いている人との間では「わざわざ言わなくてもわかる」という場合が存在します。暗黙の了解やツーカー(つうと言えばかあ)の仲と呼ばれるものです。

こういう場合、脳内では定義されているのかもしれません。ですが、わざわざ明示しない(しなくてもわかると思ってしまう)ことが、後々トラブルへと発展してしまうことが・・・

わたしの場合、「仕事をするぞ」と思ってパソコンを開き、いつも通りブラウザを開いた途端に気になるニュースを見つけて、ついついそのままネット記事を読み漁ってしまう・・・なんてことをしょっちゅうしています(笑)
脳内の定義は「仕事をする」なんですが、つい気になることがあるとその定義が隅の方へ追いやられてしまうんですね。

だからこそ、「定義を明示する」という行為には大きな意味があります。
ましてプロジェクトのように価値観も経験も立場も異なるメンバーが集まる場合は、プロジェクト憲章が重要な役割を果たすことになります。


いま、仲間とともに何かを成し遂げようと様々な活動をしています。その一つひとつは改まって「定義を明示する」ことまではしていません。ですが、わたしなりの定義があるのは確かです。
だから一度、目的や目標、範囲や予算、スケジュールなどをメモ程度にまとめることは欠かさず行っています。ちょっとした作業ではありますが、後々重要な役割を果たす大切な行動でもあります。
これは仕事柄、PMBOKを学んでいることが活かされているのかもしれません。せっかく身につけた良い癖なので、今後も「定義からはじめる」ことを心がけていくつもりです。



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