見出し画像

仕事と治療の両立支援にキャリアコンサルタントはどう関われるのか?

今日はJCDA長野地区会のウェルカムイベントの一環として「両立支援学習会」を開催しました。

もしあなたがいま“がん”を患ったとしましょう。これまでと同じように働き続けることはできますか?
かといって仕事を辞めて治療に専念することもまた難しい選択です。

そこで、病に立ち向かいつつを自分のペースで働きながら、治療と仕事の両立を目指そうというのが根底にある考え方です。
患者である当事者、治療する病院や医師、勤める会社、そして家族……この人々をつなぐ役割が両立支援コーディネーターです。
そしてこのネットワークにキャリアコンサルタントも含まれています。つまり私たちCDAは職業を含むその人らしい生き方を支援する役割として、両立支援に関わるわけです。

ところが、一口に“がん”といってもその病状や影響の大きさは一人一人異なります。全員が全員、薬を飲めば治る、手術をすれば完治するというわけではありません。むしろいったん症状が治まり回復してからの方が、キャリア支援の出番となるわけです。

ほんの十数年末前までは病気=キャリアの終わりと言えるほどででした。ですが時代は移り変わり、病気と付き合いながら働くという選択ができるようになってきました。
言い換えれば、いまのキャリアコンサルタントには両立支援の知識は必須ということです。

そこで長野地区会では毎年1回、両立支援をテーマに相互学習ができる機会を整えてきました。
第一弾は精神疾患と発達障害を含めた学びを、第二弾は病気療養の当事者のお話しを伺う機会を、それぞれ提供してきました。
そして第三弾となる今回は支援側のお話しをお聞きすることにしました。長野県には産業保健総合支援センター(さんぽセンター)という施設があり、両立支援について普及活動を行う専門家がおります。今回はこのさんぽセンターから講師をお招きし、会員向けに講演をお願いしました。


お聞きした内容はどれも目からウロコの新しい発見ばかり。これまでいかにうわべだけの言葉だけで留まっていたかを思い知らされました。

その一方で、相談者の背景や隠された思い、今は語られていない問題)これから露呈するであろう懸念などに想いを馳せ、「どうしたら病と付き合いながらも、自分らしく生きていけるのか」という視点で関わろうとするCDAの姿勢に心打たれました。

また、両立支援コーディネーターの役割が理解できたからこそ、今度はCDAが協働しながら支援にあたるにはどうしたらよいかを考えることができたと感じています。

最初から大きな支援はできなくても、何かを調べたり気になるセミナーに参加したりと、自分にできることや目の前の小さなことから始めるきっかけになれば幸いです。


今日のイベントの前に、長野市で行われていたリレー・フォー・ライフ・ジャパン 信州長野のイベントを見学してきました。当事者やそのご家族、そして支援者が一堂に介して行うがん啓発活動であるリレー・フォー・ライフ。来年はわたしたちも何かしらの活動で関われたら…そんなことを感じました。

わたしたちが所属する日本がキャリア開発協会(JCDA)のコンセプトムービーにも「生きる意味」というフレーズが出てきます。

もしも“がん”と診断されたら…きっと自分の生きる意味と向き合いたくなるでしょう。そのとき、傍らで寄り添いながら人生の物語を聴く専門家がいてくれたら、どれだけ心強いでしょう。
ここにわたしたちCDAの存在意義があるーーーそう感じた一日でした。



#明日も佳き日でありますように
#両立支援
#JCDA
#日本キャリア開発協会
#長野地区会


#毎日note
#おかちんnote
#キャリアカウンセラー
#キャリアコンサルタント
#キャリアカウンセリング
#キャリアコンサルティング
#キャリア
#キャリコン
#CDA
#コミュニケーション
#コミュニケーションファシリテーター
#コミュファシ
#アートマインドコーチング
#AMC
#対話型アート鑑賞
#JEARA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?