大人に読んでほしい絵本 『きみのことが だいすき』
豊かな心や感受性を養うため、授業では様々な角度から物事を捉えられるよう、いろいろな教材を用意して試行錯誤を繰り返しています。
ここ数年は「ものの見方・捉え方」をテーマに、絵画や絵本を見て感じたことをディスカッションするワークに取り組んでいます。
毎年、新しい題材がないかとあれこれ探しているのですが・・・
実は先日、とっても素敵な絵本に出会いました。
『きみのことが だいすき』
かなしいきもちはね、ふたをしなくていいんだよ
そういって背中をさするアカネズミの母ネズミと涙ぐむ子ネズミ。
たくさん まちがえる、きみは すてき
たくさん しっぱいする、きみは すてき
いいの いいの
それが いいの
たくさん 前に すすんでいるよ。
あたまをなでながら孫に語りかけるニホンリス。
かわいらしい動物たちのイラストとともに、少し疲れた現代人に向けて語るような言葉が並んでいます。
Amazonのレビューでは、子どもに読み聞かせるには難しいという意見も見られましたが、逆に大人にこそ読んでほしいという声も多く見られます。
わたしも、これから社会に出る学生たちにこそ、こういう優しい気持ちを備えてほしいと思って、コミュニケーションのテーマの一つとして取り上げる予定です。
もしかするとこういう言葉に惹かれるのは、大人だからこそ・・・なのかもしれないですね。
ぜひあなたにも読んでもらいたい一冊です。
最後はこんな言葉で締めくくられています。
おやすみなさい。
あのね、
だいすきだよ。
明日も佳き日でありますように