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様々な場でファシリテーションやインストラクションをしていると、参加者や受講者のモチベーションは様々……ということを感じます。

自主的に参加している場合はまだよいのですが、事情があって参加せざるを得ない状況で出てきている方は……(苦笑)

いまの課題は、こういう方々を含めて「どうやって参加意識を高めるか」というところにあります。


いまの課題解決のアプローチは2つ。

1つは、適度な緊張感を持たせること。

「いつ当てられて、発言を求められるかわからない」という状況を作り出せば、自然と参加しなければならないという気持ちを生み出すことができます。結果的に適度な緊張感が生まれ、傍観者で終わらせない効果はあります。

一方で、当てる→発言するというパターンが定着してしまうと、いわゆる先生と生徒の関係になりがちで、かつ正しい答えを言わなければならないというバイアスもかかってしまいます。
以前書いた「IRE連鎖」になってしまうということです。


そこで第2の方法として、対等な立場で全員が発言するというやり方が考えられます。

ファシリテーターはもともと参加者と近い立ち位置で振舞うことが多いため、比較的導入しやすい方法です。
無理に順番を決めなくても、「もっと意見はありますか?」「他の方はいかがですか?」と発言を促す関わりを続けることで、自然発生的に全員が何かしらを言わなければ……という空気感を作り出すことができます。

一方で意見が出ない、発言するほどのアイデアが思いつかないというケースも考えられます。
誰も発言せず、長い沈黙となることも……
それもよしとし、急いで答えは出せずとも、じっくりと考えながら留まるという関わりがあってもよさそうですね。
以前書いた「合意形成とネガティブケイパビリティ」の考え方に近いところです。


また第3のアプローチとして、目的と目標を明確化してKGIとKPIを提示することもできそうです。

目的は「なんのため」、目標は「いつまでに、何を、どうやって、どこまで達成するか」を指します。
ここが曖昧なまま、やることだけを与えても、それはやる気にはなりません。やはり自分にとっての目的を明確化することが必要でしょう。

そのうえで、
●KGI (Key Goal Indicator:重要目標達成指標)
●KPI (Key Performance  Indicator:重要業績評価指標)
を明示することで、自分がどこまでできたかが客観視できます。

KGIは「何がどこまでできたら目標達成といえるのか」を表す指標です。例えば、確認テストで80点以上正解したら合格とか自分の言葉で説明できるようになったら終了などです。参加者意識を高めるという点では、どこをゴールとするかが数値化して示せるので、そこまではがんばろうと思える効果があります。
また、KPIは「途中でどこまでできていたら順調に進んでいるか」を示す指標です。いわゆるマイルストーンにあたるものなので、例えばこの問題が正解したら順調に理解できているとか自分なりの意見が発言できたらOKなどが考えられます。ファシリテータとしてはここが関わりどころなので、期待する方向へと導くためにも「これだけは押さえておいてほしい」というポイントを一人ひとりに伝えるチャンスとなるわけです。


いまわたしが得意としているのは第3の方法ですが、時間的な制約もあり十分に一人ひとりと関わり切れない場合もあります。
とすれば、第1第2の方法も使い分けることも必要なのかもしれません。ただし、第1の方法は個人的には「恐怖で縛りつける」感じがしてしまい、いまひとつ好みではないんですよね……

ここでも書いた通り、恐怖を与えることが果たしてよいのかと思っているのは事実です。ただし、適度な緊張感は欠かせないとも思っているので、このさじ加減が難しい…と感じているというのが本音です。


いろいろ書いてみると、自分の中の考えが整理されていきますね。
明日も参加意識を高めるために、試行錯誤してみようと思います。
この日々の悩みと試みが、きっと自分らしいファシリテーションをつくり上げる過程となるのでしょうね。
そう考えたらまだまだできることはいっぱいありそうで、少し楽しくなってきました。
がんばるぞー!



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