夏へのトンネル、さよならの出口
作品名: #夏へのトンネルさよならの出口
監督:#田口智久
原作:#八目迷
上映日:2022年09月09日
製作国:日本
上映時間:83分
ジャンル:アニメ
出演者
#鈴鹿央士
#飯豊まりえ
#畠中祐
#小宮有紗
#照井春佳
#小山力也
#小林星蘭
導入部:
「夏への扉」っぽいタイトルなのできっとタイム系SFなんじゃないかと思って鑑賞した。
内容の要約:
死んでしまった妹を甦らせるため、どんな願いも叶うというウラシマトンネルの向こう側に行くお話。
1分で1日ぐらいの時間が経過するのかな。そんな話。
感想・考察:
なんていうか、まず主人公の塔野カオルに感情移入できなかった。ヒロインの花城あんずも同じ。漫画家の話だったら、こないだ見た藤本タツキの「ルックバック」がエモすぎて比較にならん。
大して努力もしていないくせに「私には特別な才能がない」なんていうな。才能なんて関係ない。あろうがなかろうが、「書かずにはいられない。」それがクリエイターだ。なので、このヒロイン嫌いです。「ルックバック」の藤野と京本を見習え。
あと、なんで1ヶ月ぐらいイチャついただけでずっと好きなの?大好きなの?何もかもが軽い、心に届かない。「宇宙よりも遠い場所」、「とらドラ!」のようにどうしようもない感情を描けていたら泣ける作品になったかもしれないので勿体無い。
結論:
SF好きとしては、なかなか楽しめた。ウラシマトンネルの考察実験はちょっと面白い。相対性理論で考えると光の速さに近いほど、時の流れは遅くなるのに、その真逆な理論。全く動いていないのに時の流れが早い。この理論は、興味深い。SFは既存の理屈にとらわれてるのに逆張りは面白い。妹の復活も失われたものを取り戻す世界というのも、精神世界にでしかないような。それともありえたかもしれないIFの世界なのか。もうちょっとホラーっぽいオカルトを交えつつ、花城あんずとの恋愛をうまく描けていたらなって思う。
結局、花城あんずが恋愛お花畑脳みそなので全然好きになれない。「ルックバック」の藤野にキックされろ。