東海道を歩く。息子と紅茶と/13藤枝→島田→金谷
2023年12月11日。この日の東海道を歩くは前回の続きで、宿泊した藤枝のホテルを出発して掛川を目指す。歩いていると、こんな立派な松に出会った。こういう松とか一里塚とかは東海道っぽさがあって実によいものです。
歩いているうちに、島田宿に着く。
この日は宿泊行の二日目で疲れもあり、僕も息子もこのあたりから、ペースが落ちる。ま、もうすぐ大井川だと元気を出しつつ向かうとようやく着いた。
ここが大井川の東側、島田市が整備している「大井川川越遺跡」です。実はこの前年、取材でここを訪れていて「おお、東海道から歩いてくるとここに来るのか」と思っていたんですよね。かつての自分に東京から歩いてきた出会った気分。「おお。ついに歩いてきたぞ」と、昔の自分に声をかけました。
ここは、大井川の川越がどんなものであったか、こういった人形なども使って再現されていてとてもよい。今の大井川は、川の水もコントロールされていて自分でも渡れそうですが、当時は水量も多く危険。橋がかけられていなかったので、人足に肩車などをしてもらい渡っていたのです。なお、勝手に渡ることは禁じられていたので、この「渡航料」によって、この地には多く仕事が生まれていたんですね。
近くの博物館の一角にこんな撮影スポットがある。みなさんもぜひ。
明治になって橋が架けられて、人足たちは仕事を失います。その人たちが、この地で新しく始めたのが茶作り。そのアイデアは勝海舟が出したそうで、川沿いに彼の銅像があります。
これが今回渡った大井橋。長い長い橋で、20分くらいはこの橋の上にいたでしょうか。でも江戸時代は、川が荒れていると数日足止めされたといいますから、これでも便利なんですよね。
渡った先にはこの金谷宿の川越の跡があります。さて、この日の行程はまだまだあったのですが、僕も息子も前日の疲れの影響で疲労困憊。これから登る山を見て「今日はここでリタイアするか」と決めました。ちょうど金谷駅があったので、ここから電車に乗って帰ったのであります。
というわけでこの日は15キロ2万歩。ま、でも念願の大井川を越えて、大きな達成感を得られてよしなのでした。
*で、これが昨年の12月。開けず続きをやろうと思っていたのですが、寒いのと僕の仕事が余裕なくもう半年ほど空いてしまったのでした。でも近々再開します。僕がこうやって書いて、当時のことを思い出しているのでした。はい。