グローバリズムの停滞
コロナはグローバリズムの潮流を崩壊させるかといった内容を放送する番組が増えてきた気がする。
様々な論客がいろいろ言うが、間違いなく停滞はするだろう。それは決してグローバリズムの終わりではない。あくまで停滞するだろうということだ。
ここまで世界が繋がっていて今さら全て国内に回帰するということはまずないだろう。ただ、今回のコロナによってグローバリズムを恐れ進んで撤退するということは避けなければいけない。
特定の国への不信感はこの一件で強まっていることは確かだが、だからといってこれを機に全面的にグローバリズムを疑うということは間違っている。
なぜなら我々はこの貿易の輪によって国際的な強い関係を得ているからだ。今回で各国はある程度の内需の復活とリスクの分散そして一国依存の貿易体質を見直すべきなのだ。
中国に貿易で依存している国は中国に強くでられない。事実として関税引き上げなど脅迫まがいのことを彼らはやっている。それはアメリカもそうだ。
グローバリズムは進んでいる以上止めようとすることは時代に逆行することで得策ではない。ただ、この停滞するタイミングで国家の貿易体制や内需などに新たな課題を見つけそこの解決に向けて動かなければならない。
そうでなければこの国はどれだけ多くの本でもてはやされても何も形にならない。結局夢で終わってしまう。
全方位均衡な関係性の創造と二極体制の終焉への肩入れを進めなければこの国はいつまでも搾取されるだけの国になってしまう。
新しい時代を迎えてしまう以上、過度にグローバリズムを恐れるのではなく適切な対処によって新しい他国に依存しきらない経済の輪の形成を進め、強い国家に従属する弱い立場からの脱却を図らなければいけない。