![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141398208/rectangle_large_type_2_f6badebb99eb039d066e8488c76af28a.png?width=1200)
素晴らしい復刻芸術~Youtubeのご紹介~良きかなワルター翁
クラシックの録音を聞いていると、モノラルやSP録音は、復刻するマスターテープや、LPの質、リマスターをするエンジニアの感性や技術によって、かなり音に違いが出ることに気が付きます。
この音質は本当にやっかいで、この復刻の良しあしで、演奏の評価がまるで変ってしまうのです。ですから、録音状態に敬意を払わず、ひどい音質のままCDを売るということは、演奏者の名誉を傷つけることにもなりかねない繊細な問題であると思っています。
さて、CDでは例えばGURANDSLUMやOPUS蔵、Tahraなどが良質な復刻を聞かせてくれますが、最近ではありがたい事にYoutubeで個人の技術で良い音源をあげて下さる方が何名かおられます。
例えば、、pianissimo at midnight さん。
【GR盤復刻】Bruno Walter & VPO - Mozart: Symphony No.38 in D major, K.504 "Prague" (1936)
音が新鮮で、ノイズがかなり少ないにもかかわらず、音に温かみがあります。(ノイズをとると音が平面的になる場合が多い)
この音源でこの演奏の素晴らしさに開眼しました。
また、ワルターが晩年にコロンビアSOを指揮した録音。これはなかなかに金属的で、、、、クリアだけれど、硬質で高音がきつい物が多い気がします。
しかし、このジュピター。音質が柔らかく、それでいて冒頭の力強さも損なわれず、これぞワルターという柔和な音が聞けます。
ワルターといえばこの方の復刻も素晴らしい。
Paul N Fasone さん。
Brahms Symphony No. 2, NY Phil, Bruno Walter (1953)
このNYPOとのブラームスは、音が濁ってしまっているリマスターが多かったのですが、この復刻は晴朗で、晴れ晴れとした演奏を堪能できます。
今日は素晴らしい音質を提供くださるYoutubeの方のご紹介でした。