キャロットケーキ素材 | ニンジン
キャロットケーキといえば、甘さの中に感じる人参の風味が魅力。人参は甘みだけでなく、ケーキに深みを生む大切な要素だと感じています。
日常にあたりまえにある人参ですが、調べてみるとおもしろい! 夏休みの自由研究のようにまとめてみることにしました。
品目:ニンジン
植物学上の分類:セリ科ニンジン属
原産地:アフガニスタン
セリ科にはセロリやパセリ、パクチー、ミツバといった香り豊かな野菜があります。クミンやキャラウェイ、フェンネルなどの香辛料やハーブもこのグループに属します。
個人的なことですが、新鮮な人参をすりおろすと気持ちがスッキリします。きっと人参のハーブのような香りに癒されているのかもしれません。
人参の歴史は、アフガニスタンから始まります。ヒマラヤの山麓で栽培され、そこから西、東へと広がり、世界中で親しまれる野菜となりました。はじめは紫色や黄色の人参でしたが、オランダで改良され、現在のオレンジ色の人参が誕生します。
日本には江戸時代初期に中国から東洋種が伝わり、栽培が始まりました。その後、明治時代に西洋種が伝わり、日本全国に普及。1966年に施行の「野菜生産出荷安定法」で指定野菜として定められ、日本の食卓で欠かせない野菜となっています。
※指定野菜とは、消費量が多く、国民の生活に重要な野菜として国が指定している野菜のこと。指定野菜になると国の需給ガイドラインに基づいて供給計画が立てられるので、生産・供給が計画的になり、生産者が安定的に供給できるようになる。 また、価格が大きく下落した際、国から生産者への補助金も手厚くなる。
金時人参
赤くどっしり長い。お正月料理に使われるからか、見た目がいいものが多い。きめ細かくやわらかめ。まろやかな甘みが口の中にほのかに残る。
島人参
細長く黄色。人参独特の香りは弱く、スイートな甘さは広がる。
黒田五寸
オレンジが濃くどっしり。柔らかく甘みがある。小さいころ食べた人参らしい人参の味がする。
フレンチホワイト
白く細長い。歯ごたえあり、薬草のような風味がある。噛み締めると甘みが広がる。
マルーシュカ
ヨーロッパ原種のにんじん。薄いクリーム色ですっきりした薬草のっぽさがある。熱を加えると甘みがます。パースニップ(セリ科アメリカボウフウ属)かなと思ったのですが、違う。
コズミックパープル
表面は赤紫色(赤みの強いさつまいものような)。中はオレンジ。わずかに香水のような上品な匂いが鼻を抜ける。
ひとみ五寸
やや赤みがかったオレンジ色。泥付き写真ですが、洗うと表面なめらかで皮が薄い。きめ細かくてやわらかく、甘みはしっかりあり。とろりとした汁っぽさもあり
アロマレッド
ほんのり甘く果物のような上品な香り。バラの香りの人参と呼ばれている。表面なめらかでオレンジ色が濃い。
ラブリーキャロット
コロンとした丸い人参。らしいが、買ったものはもう少し成長してずんぐりした人参らしいものも多かった。食感はかためだが、みずみずしく、人参らしい味わい。
金美人参
黄色く表面がでこぼこ。ずんぐりした見た目とは違い、繊細で人参独特の風味は弱い。
パースニップ
白い人参ぽいが植物学上ではセリ科アメリカボウフウ属。白っぽいベージュ。生食ではみずみずしさよりは繊維質でふかふかしており、淡白でな味わいで甘みがある。
加熱するとジャガイモのようなホクホク感。甘みとパースニップらしいハーブのような風味が強くなる(おもしろい野菜)。
人参のおいしい季節。今度、人参畑にも行ってみたいな。