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マスクする人しない人

幸せは三角形。大型連休明けて、いつものパン屋が営業再開。少し離れた駐車場から公園の花や景色を眺めながらお店へ。漏れてくる美味しい香り。お店開けてくれてありがたい。


私の前を歩いていたご夫婦が「マスクしてないと入れないって書いてある!」と引き返そうとしておられた。たまたま未使用の使い捨てマスクが車内にあったので、奥さんに一枚差し上げた。旦那さんは外で待つという。店内ではABBAが流れていて、るんるんで買い物した。ふと視線を感じて振り返ると、既に会計を済ませているらしかった奥さん。焼菓子を一個くださった。「えー!そんなつもりじゃないのに!返って申し訳ないです!」とか言いながらありがたく受け取る田舎のおばさんこと私。これもラッキーなことに、店内には私たちだけだった。


一部始終を目の前で観ていたお店のお姉さんに「変な人そうじゃなかったからマスクあげたんす」と言い訳(?)。
店「常連さん👍」
私「エビタイだわ、高いマスクだわ。ラッキー笑」
店「マスクまだ全然ないわ!」
私「きのう東京の友達にきいたんですけど、東京は正規品出回り始めてるって!だからもう少しの辛抱👍」
店「ほんとに?」
私「たぶん👍」

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(幸せな断面)


きっとお店されてる方たちは(客を選べないだろうし)通常よりも不安やストレス上乗せされてる状態でリスクとって開店してるとおもう。私は平時からわりとカジュアルに「お店やってくだすってありがとうございます」とか直接伝えてとっとと去るタイプだけど、きのう営業再開のお礼申し上げたら「がんばります」といつも通りの謙虚な姿勢。やっぱり大好きだこの店。


あと小市民としては、マスクしてるか否だけではなく、大丈夫そうか否かで知らない人をみていると気づいた。当たり前か。スーパーとかでも、マスクしてても大声でしゃべりまくってる人(明らかに不要不急な井戸端会議。それ私が取りたい商品の前でします?みたいな)、商品しか目に入っていないらしくソーシャルディスタンスもくそもない人、いろいろいるし、私もとんちんかんな行動してる可能性は多分にあるし、逆にマスクしてなくてもこの方めっちゃ気使ってはる〜!ってお見受けする方も。この期に及んで人間観察が楽しいし(家にいろ)、地方の自粛って、いろんなことがチグハグで、すごいおもしろい。平和だなあと思うし、この平和を守っていただきありがとうございますと神様みたいな存在に感謝&祈る気持ち。


マスクしてない人が盲目的に叩かれる田舎の風潮にずっと違和感を感じていた理由が自分なりにわかってスッキリした。盲目的に叩いてる人は、〈マスクしてる=安心=ゼロリスク〉って前提なのかな?と推測。〈マスクしてる=善、マスクしてない=悪〉なのかな?もちろんマスクするに越したことないけど、マスクしてれば100%安全ってわけではないはず。宮台真司いうところの安心厨なのかしら。私もイライラして何かを叩きたくなったらモグラ叩きに奮闘する自分の姿を思い浮かべてやり過ごすよう努めよう。


しかし、コロナコロナなる前は、たかがマスクがこんなに象徴的なものになるなんて思ってもみなかったよね。人生なにがあるかほんとにわからん。あの時マスク差し上げるのが正解だったかどうかも、振り返れば振り返るほどわからん。すべては不確実性のもとでの出来事。

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