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ぱっこりん
2020年5月28日 03:01
小津安二郎の映画に出てきそうな、楷書の似合う孤高の酒場だ。繁華街ニシタチ(西橘通り)の路地裏に、文字通りひっそり佇む「酒と肴の店」の暖簾をくぐると、6席のカウンター。屋号入りのお猪口。黒板にはその日の一品料理が達筆に書かれ、その横に「今週の酒」紹介が毛筆で並ぶ。年齢をうかがって驚きの髪艶を保つ女将が、着物に割烹着姿で迎えてくれる。無駄なものや浮ついたものが削ぎ落とされ、必要なものと店主が本当に大切