夫婦で鮨という自由 (1)
金沢で旨い鮨
という、dancyuみたいなワードが頭からこびりついて離れない。寿司じゃなくて、鮨。鮨を食べてみたい。くるくる回らない、木のカウンターのお寿司屋さん。
そんなふうに思って、2019年のwishリストに「金沢で美味しいお鮨を食べる」と書いたのは、今年のはじめのこと。
先週金曜日の夕方、子ども達と母が電話で盛り上がり、急遽子ども達だけばあばの家に泊まりにいくことになった。習い事があるから、土曜の昼過ぎから日曜15時まで。絶妙に長く、絶妙に短い。
夫が帰宅する頃には、私はワインを飲んでほろ酔いだったから、現状を簡単に伝えたあと「どうする〜?金沢でお寿司でも食べちゃう〜?」と軽く付け足した。潜在的な欲望がつるっと口から滑って出てきてしまった。
私の夫はイエスマンなので、基本的にノーとは言わない。旅行なら尚更。私がずっと金沢で寿司を食べたいと言っていたことも知っている。「おっ、行く?」と、相づちも軽快。
そうそう、私は漫画でも将太の寿司やごほうびおひとり寿司を読んでは妄想に励んでいた。
ちなみに、我が家に潤沢な資金があるわけではない。むしろ私が前職を辞めてから、世帯収入は清々しいくらい半減している。普段は完全にスシローやはま寿司だし、それも正直私には問題なく美味しい。
だけど、クサクサせずたまにはパァッと使いたい。私たちはまだ若いし、自由だって感じたい。近所で高級寿司という選択肢もあるかな?と安パイへ流れそうになったが、夫にこう尋ねて決行した。
「あした死ぬなら、行く?」
そして、夫が答える前にこう言った。
「行くよね!そりゃ行くよね!!」
夫は苦笑しながら、そうだね、と言ってくれた。
結局、金沢で友達の結婚式がある。
と思い込むことにした。それなら全然、お値打ちじゃない?いやぁ、めでたいなぁ。
そうして私たちは、長らくぶりに2人だけで旅に出た。
めでたい日はエビスだし、この山ちゃんイカ天、めちゃくちゃ美味しい。
列車の中で酒を飲み、本を読み、ぐだぐだに寝る。金沢に着いた時には18時50分になっていた。
(つづく)
https://note.mu/okariday/n/n4eafc403e49e
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