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歌にまつわる話・1 歌を聞かされて

小学校時代、友達の歌


歌が好き。

で。

歌うことが、好きだ。

そもそも、声を出すこと自体が苦ではない。

学校の国語の授業で音読することも、緊張しつつも、密かに好きだった。(今は授業で生徒がひと段落ずつ、音読、は、ないみたいだ)

そんなわけで、歌は幼いころからよく歌っていた。

童謡からはじまり、
→アニメのテーマソング(魔法使いサリー、キャンディキャンディなど)
→アイドル(ピンクレディー、明菜、聖子・チェッカーズなど)
→Jポップ・ロック(渡辺美里、レベッカなど)に加えて、ニューミュージック系(ユーミン、中島みゆき、谷山浩子など) 
が高校くらいまでの大まかな流れ。

小学校時代は、80年代アイドル全盛期である。

テレビでもラジオでも毎日いくつもの歌番組があって、カセットテープに録音してリピートしては、歌詞を書き取り、歌っていた。

だから、あの時代の歌はそらで歌える曲も多い。(付録の最新の歌本が欲しくてアイドル雑誌を買ったくらいだ)

自分、結構歌は上手いんじゃないかなと、密かに思っていたが、誰かに披露して褒められたわけでもないので、自信があったわけではない。


小学校中学年くらいの時、友達に歌うのが好きな子がいた。

ヘルメットっぽいフォルムのショートカットで、負けず嫌いのNちゃん。
やんちゃな男子にもひるむことなく、勉強も出来た。

で、わたしの方は、そんなNちゃんの圧に時々ひるんでいたわけで。

Nちゃんは常々、「夢は、歌手になること」と、真剣に宣言していた。

張り合うつもりもないし、自分も歌が好きとは言いづらいカンジ。

Nちゃんの家に遊びに行ったとき、カセットテープに録音したNちゃんの歌を聞かされたことがある。(当然、無伴奏のアカペラ)

自分から聞きたいなどど言った訳でなく、「録音したの聞く?」とか言われて、「NO」とは言えずの流れだったと思う。

歌は、上手だったと思う。
が、それより自分の歌を自分から聞かせるという(褒められること前提の)アグレッシブさに呑まれていた。

Nちゃんとの今も残る思い出は、それだけだけど、十分とも言える。


歌にまつわる話・2 ↓

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