富山一人旅の記録・11 藤子不二雄 ゆかりの地 日本三大○○の一つをご一緒に。
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旅の始まりからぜひ!↓
高岡駅前のドラえもんの散歩道でキャラクターの銅像を見たわたし。
なんとはなしに、「それぞれのお母さんのキャラ、表し方は違えど、子供への思いは一緒だよなあ」と、母親目線で考えつつ商店街を歩いていると現れるのが、「元」文苑堂書店(1955年創業)。
藤子 不二雄Ⓐ(安孫子 素雄)先生の自伝的漫画「まんが道」でおなじみ、若き日の二人が手塚漫画に夢中になり、夢を膨らませながら通った書店。
安孫子先生はお隣の氷見市出身だがお父さまが亡くなった後、高岡に越してきて10歳の二人の出会いとなる。
二人とも母子家庭。また藤本先生が「自分は、のび太だった」と言っていたように、共にいじめられっ子だったとの話も読んだことがある。
漫画という共通点を通して、2人で「一人」を続けることのできる相手と出会った二人。
創作活動を何十年も共にできるなんて「運命、生涯の相手」以外、何をか言わんや。
二人が「藤子不二雄」でなくなることを知った時はショックだったが経緯や事情を知ると、最善を二人で選んだのだと、またグッときた。
「まんが道」は大学生の時だったか、昔過ぎて細かい内容自体はともかく、夢中になって読んだことは覚えている。
その後は、上京した二人が住んだトキワ荘関連の書物を何冊も読み、同じ夢を持つ仲間が同じ屋根の下で切磋琢磨の様子に羨望。
若い頃の藤本、赤塚不二夫 両氏のカッコイイこと。繊細な感じなんだよね。
また、神様手塚治虫もそうだが、後に続いた藤子不二雄にしても、若い頃から映画、美術、音楽から、哲学から、文学、生物、歴史など幅広く造詣があるのに驚かされる。
それらをバックボーンとした作品群は、大人になってから「これはこのことか!」と気づきがあったり、簡単に言うと「深い」。
インターネットの無い時代。
使い捨てされる情報ではなく、自分の血肉になる知識、知見を求めていた若者たちの姿が尊く眩しい。
「トキワ荘」はわたしにとって輝き続ける宇宙船だ。
さて、2019年まで営業していたことが驚きのこの文苑堂書店だが、現在は内装オシャレな宿泊施設に。
嬉しいことに看板ロゴはそのまま残されている。
(現在も文苑堂書店は直営5店舗ある他、富山中心に手広くやっているようだ)
そこからさらにまっすぐ進み、山町筋という古い町並みの残った道に向かう。
その途中の脇道の微妙なくねくねとそれが醸す遠近感に立ち止まる。
昔は水路だったとかそんなのかなぁ?
山町筋の通りは、思ったより長い距離で古い町並みが続いていたが、先ほどの商店街と同じく人通りは少なく(3人くらいしか見てない)寂し気だった。
電線も埋設されて景観整備されており、観光客何人でも来い!という構えだ。
そのまま次の目的地へ向かうが、方向的には駅に向かって折り返す。
緩い坂道を上っていく9時41分のわたし。
歩くに伴い姿を現す演出がニクい高岡大仏。
日本三大大仏の一つ、らしいが不動の奈良・鎌倉の後は諸説あるようで。
高岡とみなせば、コンプリート!
この高岡大仏だが、こちらも「まんが道」でもおなじみ。
実は去年だったか、NHKのドラマ版「まんが道」が深夜枠で再放送されたのを見た。
本放送は、1986年11月~の「銀河テレビ小説」枠(1回20分で15回。今の「夜ドラ」の原型)。
リアルタイムで見ていた当時、感動した覚えがあった。
併せて、
主題歌「HOLD YOUR LASTCHANCE」
(オリジナルは長渕剛)を歌う主演の元アイドル 竹本孝之の嗄れ声にびっくりしたものだ…。
今回改めて見ると、主演二人(竹本孝之・長江 健次)のフレッシュな演技と素朴さ、二人の母親(ともにシングルマザー)の器の大きさが心に残る名作だ。
奇をてらうことのない直球の物語をただ見守りたくなる、そんなドラマ。
イッセー尾形とか、蟹江敬三とか、脇役もいい味だった。
ドラマの中では、高岡大仏は二人が落ち合う場所として出てきたりで、いつか訪れたいとぼんやり思ったのが今回の旅の一番最初のとっかかりか。
ところで、この場所でもちょっとした出来事があった。
自分と大仏様のツーショット写真を撮って貰おうと近くの人に声を掛けたのだが…。
ということで、気になる方は次回を待て!
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