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帰りたい場所~五輪卓球:張本智和選手の言葉に思う


7月から新しい仕事が始まった。
週三日だが、生活が慌ただしくなり疲れも出てきた。
去年一年やった仕事も人生で初めてのことだったが、今度もそう。
noteを書く時間も取りにくくなったが、書くことは楽しいので、ぼちぼちやろうと思う。


時差の関係で生で決勝を見るのがキツい、パリ オリンピック2024。

これはと思うものは(競技時間の短い水泳とか柔道とか)録画をして、朝、結果を知らない状態で見る「ひとりなんちゃってLIVE」をしている。

今朝、それをしていたら、最後のハイライトで卓球の張本智和選手が中国の選手に負けてしまったあとのインタビューが流れた。


ごめんなさい、試合自体はニュースで見た程度なんだけど、インタビューが印象的でこの記事を書いている。


一言でいうと、彼の言葉も様子もまっすぐ前向きだったのだ。


*    *    *    *

今以上にメダル至上主義だった昔、競泳の千葉すず選手が「日本人はメダルメダルうるさい」的な発言をし、世を騒がせた。
当時千葉選手は、若く尖ったキャラだったこともあり、言い方的にも非難されてしまったが、よく言った!と思う人も少なくなかったのではないかなあ。

オリンピックで日本選手たちが負けた時に言う、「ごめんなさい」的な謝罪は今でこそ少なくなったが、違和感を覚える。


あの舞台に立つまでが、どれほどたいへんだったか想像できるし、身近な関係者ならともかく、一般人は、彼らが費やしてしてきた時間や汗や涙に乗っかって夢見させてもらっているのだから、労い以外のなにものもない。

もう一つ、思い出したことがあるので書く。

スポーツなどで負けてしまった人に掛ける言葉の英語版だ。
(例えば子供のスポーツなどでも)

日本人は割と、「残念だったね」「次、頑張ろう」と落ち込んだ気持ちに寄り添おうとする。

しかしある時、アメリカでは「 Nice try!!」との言葉が結構使われると知って、即座に「それ頂き!」と思った。

基本ネガティブなわたしとしては、「ポシティブ万歳!」って感じだ。

「残念だったね、次頑張ろう」、より、「ナイストライ!」の方が、プレッシャーにならないし、失敗も後退ではなく前進の過程だと思える気がする。

*    *    *    *    *

さて、世界ランキング上位、前回オリンピック銀の中国選手に負けてしまった張本選手だが、試合後のインタビューで、「どれだけいい試合をしても悔しい。100%胸を張って(自分の力を)出し切れたと言えるが、今の100%では(相手に)届かなかった」。

同時に、「試合を楽しんだ」、「(試合中も)もっと頑張ればメダルに届くのではないかと思えた」との発言もあった。

それらの言葉が本人の納得感と共に肩ひじ張らず出てきているのが、とてもカッコよかった。


100%を出して負けた。悔しいけど楽しかった。


オリンピッククラスになると、説得力が違うね、うん。

(で、時間も努力もほどほどなのに「必死にやったけど、だめだった!」って、「必死」って使い方間違ってるから、説得力皆無だから、と娘に何度も切れたこと、思い出した…)



「もっと強くなって、四年後、この舞台に帰ってきたいと思います」


と、言葉を残した張本選手。


負けは、勝ちより人を成長させるという。
そして、勝っても負けてもよい人生は送れる。


四年後、今より大きくなっている彼を見ながら、わたしは四年前を思い出すだろう。

彼が舞台に帰ってきてくれるのを楽しみにしている。

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