歌にまつわる話・10 その手にバトンはあるか?~「SHINING LINE*」
リレー懐かしや
娘が幼い頃、「アイカツ!」(2012)というアニメが始まった。
歌好き娘が興味を持つかなあと見始めて、初期メンバー?の頃は毎週見ていた。(やがて、娘の興味はプリキュアに移っていったが)
「アイカツ!」は、アイドルを目指す女の子の学校が舞台のアニメだ。
ソロ歌手が基本なので、切磋琢磨し、悩みながらそれぞれ、目標に向かっていく姿が描かれる。
データーカードダスというバンダイのアーケードゲーム(持っている衣装カードを使って、自分好みの衣装を着せたキャラで歌を歌わせ、それに合わせて音ゲーム?をする)と連動したアニメだった。
ゲームの方は幸いハマることはなかったが、中古で買ったり、本の?付録だったりでカードは結構集まっていた。
衣装もキャラごとのコンセプトブランドがあって、POPだったり、フェアリーだったり、ゴスロリだったり、お姉さん系だったりと個性豊かで、そのデザインを見るだけでも楽しかったのだ。
「アイカツ!」のショップでは、それを模した洋服や小物も、もちろん結構なお値段で売っていた。
アニメでは、一話に一回は、トップスはこれ、ボトムスはこれ、アクセは…と、登場キャラが選んだコーディネートのカードを装置?に読み込ませ、きらびやかな変身シーンを経てステージに上がって歌って踊る場面がある。
衣装と同じく、キャラのコンセプトに合わせたバラエティーに富んだ良曲がたくさんあり、すごいなと感心した。
今は女性のソロアイドル歌手って思いつかないが、大豊作の80年代、まだ残っていた90年代のアイドルが歌ってもヒットしそうなキャッチーな曲がバンバンでてくる。
中でも、軽く口ずさんだつもりが、こみあげてくるものに泣きそうになった曲、それが
「SHINING LINE*」。
「アイカツ!」の中で、世代交代の象徴として歌われる場面があったが、自分に置き換え、親子、母娘の歌に聞こえてしまったが故。
歌は、ざっくり言うと、勇気を出してバトンを受け取り、そして、そのバトンを希望と共に次に渡したい、という内容。
バトン
自分には、渡せるバトンがあるのか?
などと、つい考えていた。
そう。
バトンは相手に引き継ぐことが前提の物。
小さくは日常でも結構あると思う。
相手への信頼と共に、友達でも、先輩後輩、上司部下、夫婦、そして親子で交わされる約束の中に。
この歌のもう一つのツボは、わたしが娘に願っている「自分を好きでいて欲しい」という気持ちが言葉にされている部分。
誰かが誰かを思う気持ちが詰まった素敵な曲なのだ。
余談だが、前回の歌話で合唱について書いたが、授業や運動会のリレーってのも、学生時代ならでは。
その時は全く思い至らないが、学生時代の経験の中には、大人になると選択肢にも入ってこない、貴重なこともあるんだよね。
わたしは、その頃、全然満喫してないせいか、今の方がやりたいくらいなんだが。
#エッセイ #子育て #歌にまつわる話 #アイカツ !
#SHININGLINE * #アニメ #アニメの曲
#好きな歌 #好きな曲 #世代交代 #リレー #バトン