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「アラ還からの再就職 ―WILL、MUST、CANでひも解く私のセカンドキャリア―
58歳で会社を辞め、59歳で再就職をした私のリアルな転職体験
WILL、MUST、CANのフレームワークでキャリアを整理した方法
自分の「何ができるのか」を真剣に振り返り、言語化して伝える意義
はじめに
このnoteでは、琵琶湖のほとり、滋賀県に住むアラ還、まもなく60歳、定年を迎えるはずの会社員だったけど、希望退職で再就職してセカンドキャリアを始めたおかさんが、仕事・生活・人生についてゆるお伝えしています。
転職・再就職を考えた背景
今日は、また転職・再就職のことについて少しお話ししようかなと思います。
58歳で、悩みに悩んだ末に34年間勤めた会社を希望退職で辞めることにして転職活動を始めて、59歳で再就職をしました。その際、自分のキャリアを見直して振り返って、何ができるのかを棚卸ししながら面接で話したりしたんですね。
キャリアを見直すフレームワーク
そのときに使ったフレームワークの1つが、WILL、MUST、CANです。みなさんご存知かもしれません。WILLは「自分が何をしたいのか」、MUSTは「何をしなければならないのか」、そしてCANは「何ができるのか」です。私の場合、転職を考えるうえでこの三つを軸に整理しました。
WILL:何がしたいのか
もともと私はB2Bのメーカーで、プロダクトマネージャー・商品企画、マーケティングの仕事をずっとやってきました。新商品の企画、新事業の企画をするのが本当に好きで、天職だと思うくらいやりがいがあったんです。だから、新商品の企画、新事業の企画やマーケティングを引き続きやりたいなと思ってて転職先を探していました。ただ、転職活動を始めてみると年齢的にも甘くはありませんでした。そこで改めて「最低限ここだけは外せない」というWILLを考えてみたのです。そして「ものづくり製造業や工場に関わり続けたい」という思いと、「自分が主体的に動いていくプレイヤーでいたい」という二つをWILLとして置きました。
MUST:何をしなければならないのか
子どもがまだ学生で、一人は大学に入ったばかり。働き続けないといけない立場です。ファイナンシャルプランナーの方にも相談したところ、「生涯収支を考えるとあと1000万くらい足りないんじゃないの」と言われました。
そこで、前の会社でもらっていた給与から少なくとも30%減以内で仕事を見つける、というのをMUSTとして考えました。
CAN:何ができるのか
ここが一番大事というか、転職活動の面接でも「自分は何ができるのか」を具体的に伝えました。三つのことができるなと思って整理して、今勤めている会社の最終面接でもそのままプレゼンしたんです。
まず一つ目が、プロダクトマネージャー(PM)としてやってきた経験です。私はずっと顧客起点で考えて行動してきたし、論理的に考えて物事を構造化・抽象化することをやってきました。また、PMの仕事ってジレンマやトレードオフがたくさんある中でも、物事を前に進めないといけないんです。そういう経験を積んできたこと、そして営業やお客様、パートナー、開発、メンバーなどとの対話で培ったコミュニケーション能力。さらに他の企業との協業やアライアンスをして価値を提供してきた経験。これらをCANとしました。
二つ目が、工場のIoT、産業IoTの経験です。私は15年ぐらいその分野に関わってきて、技術要素やアーキテクチャ、使われる言葉とか文化とか、どんなプレイヤーがいるのかといったことを一通り見てきました。現場のIoTで起きるジレンマやトレードオフについても、それなりに経験があります。
三つ目は、ものづくり、特に組み立て製造業やファクトリーオートメーションの業界知識です。34年間やってきているので、この業界の言葉や文化、技術要素やアーキテクチャの勘どころがつかめています。競合やお客様、そこにあるジレンマやトレードオフも含めて、PMとして対応してきました。こういう三つをCANとしてまとめて、転職面接で「自分はこういう経験をしてきました」というふうに伝えたんです。
まとめ
前職にいる間は、ここまで自分の強みや経験を振り返ることがあまりなかったのですが、「会社を辞めて転職しよう」と決めてから真剣に棚卸しをし、言語化して伝えられるようになりました。WILL、MUST、CANの三つに沿って考えると、自分が何をしたいかといった意欲と、何ができるかという実務能力をセットで説明できます。もしキャリアを見直す機会があったら、このフレームワークを試してみるのもいいかもしれません。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
転職・再就職では、自分の経験や強みを「言葉」にするのが鍵
WILL、MUST、CANで整理すると、意欲と能力を明確に伝えやすい
セカンドキャリアであっても、自分に合う形を見いだすヒントになる