節約とは、安いものを買うことではない
ということは、いい得て妙だなぁと思います。
節約ってなんだ?
去年からカンボジアの電気代が高騰していて、さらに今はおそロシアの影響でガソリン代も急に上がって、どこかしこで節約という声が聞こえているので、節約ってなんだろう? と考えてしまいました。
出た結論が、タイトルのそれです。例えば食材なんかは、「安かった」といって大量に買って、同じ物ばかり連続で食べる羽目になり、結局はHappyじゃなかったり、最悪の場合は、賞味期限が切れたり腐ったりして捨てたり。もったいないから食べてお腹が痛くなったこともあります。
決め手は”愛”
物品で考えると、長く使用するモノを買うとき、値段で妥協して買ったモノは、結局長くもちません。わたしの場合。
これは壊れてしまうとかそういうことだけではなく、そのモノに気持ちが最初からノッテいないので、飽きたり、どうでもよくなったり、最終的に欲しかったものへと買いなおしたりするということも。そんな経験を、若い時分にたくさんしてきたので(あのころ買ったモノたちよ、ごめん!)いまは、直感で、魂からぐっと来たものは、値段に関係なく、買うことにしています。
決め手は、”そこに愛があるかないか”。
好きで好きでたまらないものは長い間使うから、さらには、しつこく修理してまで使ったりするから、最終的には、ものすごい節約になっているのではないか、と考えるんです。コスパより愛着重視とでも言いましょうか。
高いとか安いとか言わないこと
レストランでも。
値段で注文しないで、そのとき本当に食べたいものを食べるのは、この上ない幸せです。それを食べたということが、舌の上や胃の満足では済まされず、その後じっくりと思い出に残ります。さらに、自分の人生の糧になったりするんじゃないかと思います。
「いいレストランに行って味覚を研ぎ澄ますことは、美術館や博物館に行くことと同じく知識だ」って、20歳の頃アルバイト先のおばさんに言われたことがありました。マクドナルドで大満足だったあのころは理解できなくても、今、おばさんが言いたかったことが何なのかがよくわかります。だから、美味しいものを食べることって、豊かな人生へのインプットなのかな、と思うんです。
言いわけがましいですが、そんなこんなでわたしは、結構お金を使います。
ただし、だらだら小さいお金をたれ流したりはしません。それから、高いものには高いなりの、安いものには安いなりの理由があるのだから、買い物をするとき「やすーい」とか「たっか!」とか口に出さないように気をつけています。表示されている価格(数字)の裏側にはいろんなストーリーがあるはずなので。
いま、リッチではないけど、困窮もしていません。
そういうことなんじゃないかしら。
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