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敵陣を破壊する絶妙なサバキ【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手017】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:見た目は苦しい戦況】
 黒1、3と下辺の勢力圏を広げて、黒好調に思える局面。絶芸は敵陣を破壊する手段を用意していました。

【正解図:ワリ込みの手筋】
 白1と相手の出方を見たのがうまい。黒は上辺を厳しく攻められないように、慎重な受け方が求められます。

 黒2、4と受けた瞬間、白5以下と黒4子をダメヅマリに導いたのがうまい。部分的に、黒A以下のシチョウが成立するため、助け出せますが――、

 黒10、12と突破させた後、白13の逃げ出しを成立させるのが一連の狙い。黒Aが不成立となり、白が戦果を挙げた結果となりました。

【参考図:ダメヅマリ】
 黒1以下と追っていくのは、黒Aの地点に入れないため黒ツブレとなります。

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