敵陣を破壊する絶妙なサバキ【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手017】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
【テーマ図:見た目は苦しい戦況】
黒1、3と下辺の勢力圏を広げて、黒好調に思える局面。絶芸は敵陣を破壊する手段を用意していました。
【正解図:ワリ込みの手筋】
白1と相手の出方を見たのがうまい。黒は上辺を厳しく攻められないように、慎重な受け方が求められます。
黒2、4と受けた瞬間、白5以下と黒4子をダメヅマリに導いたのがうまい。部分的に、黒A以下のシチョウが成立するため、助け出せますが――、
黒10、12と突破させた後、白13の逃げ出しを成立させるのが一連の狙い。黒Aが不成立となり、白が戦果を挙げた結果となりました。
【参考図:ダメヅマリ】
黒1以下と追っていくのは、黒Aの地点に入れないため黒ツブレとなります。
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