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不利な戦況を覆す逆転のサバキ【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手036】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
囲碁AI・絶芸とは
絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。
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【テーマ図:逆境を覆す戦略】
黒2と右下で地を稼がれながら、白3子への攻めを見られた局面。白は苦しい局面を覆す手筋を用意していました。
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【正解図:ツケの強襲】
白1のツケが用意されたサバキ。▲の2子を取られる訳にいかないため、黒の対応が悩ましい局面です。
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黒2には、白3以下と下辺を分断しながら、自身を補強して白悪くない戦いです。
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【参考図:種石の確保】
黒1と受けられた場合、白2以下でAとBを見て黒2子を取れるので白成功です。