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敵陣が破壊して大模様を築く【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手030】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:戦力不利を覆す】
 黒1、3と下辺を分断された局面。絶芸は左下のサバキから、大模様を築く展開へ導きました。

【正解図:風景変わるサバキ】
 白1、3と左下へ進出するのがうまい。左下で大きな黒地ができない状態になれば、全局的なバランスが取れます。

 黒4、6と厳しく攻めるのも、白7から11でほぼ収まった形。黒12と強引に分断する進行を目指しますが――、

 白13以下と左辺の黒一子を孤立させるのが好判断。Aの封鎖やBの生きを残して白有利な展開です。

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