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力強いサバキで苦境を打開【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手033】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
囲碁AI・絶芸とは
絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。
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【テーマ図:効率的なサバキ】
黒1、3と右上を補強された局面。孤立した上辺の白を効率的に守れる、力強いサバキがあります。
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【正解図:当たりの強い突破口】
白1、3と左上の黒へ働きかけながら、上辺の白を整形するのがうまい石運び。黒は厳しく反撃したいところですが――、
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黒4、6と反撃された瞬間、白7以下と左辺方面を厚くするのが好判断。Aの封鎖とBの分断を見て白有利な攻防です。
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黒12と左辺方面へ進出されても、白13以下と上辺を補強すると同時に、AやBの好点を見て白有利な戦いです。