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間隙を突く荒らしの突破術【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手015】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:敵陣突破のヒント】
 白1のスベリに、黒2で上辺の進出が止められたように見えますが、白から厄介な様子見があり、黒にとって悩ましい局面になります。

【正解図:ツケの様子見】
 白1が相手の受け方を見て、打ち方を変える有力策。黒はどのように受けても、悩みの種が残ります。

 実戦は黒2と反発するも、白3以下と上辺を荒らして白悪くない戦果。右上の白を追及したいところですが、黒自身も強いとは言えず、強く攻められないのが黒の泣き所。

【参考図:様子見の効果】
 黒1と受けるのが手堅い。ただし、AやBと上辺の黒陣を削る手がかりを残せるため、白悪くない戦果と言えます。

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