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敵陣を突破するツケの様子見【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手026】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:正面で戦わない術】
 白1と黒2を交換した後、右辺の黒陣をどのように突破するかが焦点。白は正面から戦わず、様々な角度から作戦を練りたいところ。

【正解図:ツケの様子見】
 白1と相手の受け方を見るのがうまい。黒Aは白Bと右辺を割られるため、黒にとって悩ましい局面になっています。

 実戦は黒2と右上方面の守りを優先するも、白3以下と右下方面の黒陣を突破して白成功。

【参考図:ハマリの進行】
 黒1と受けるのは、白2のハネが成立します。黒3と抵抗した瞬間、白4以下でAとBを狙われて黒が収拾つかない形です。

 例えば、黒11と受けるのは、白12以下と右上の黒が弱体化して黒不利な戦いになります。

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