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強襲かわす捨て石のサバキ【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手035】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
囲碁AI・絶芸とは
絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。
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【テーマ図:絶体絶命の戦況】
黒1、3と右辺の白へ迫られた局面。白はどのように逆境を覆したのか。ポイントは、捨て石作戦でかわすことです。
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【正解図:見事な仕上げ】
白1のツケが好手。黒2以下で白4子が取られて、白が苦しい姿に見えますが――、
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白7と黒8を交換した後、白9とアテるのが好手順。黒はコウにされる訳にいかないので――、
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黒10と受けざるを得ず、白11以下と右下で地を稼ぎながら、連絡できるので白悪くないワカレです。