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効率的な守りを目指す積極策【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手023】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:求められる効率的防御】
 黒1は左辺を補強すると同時に、左下の白を孤立する意図があります。白はどのように守るべきか、効率的な打ち方を探してください。

【正解図:打ち込みの様子見】
 白1と左辺の黒陣へ働きかけるのが有力。相手の受け方を見て、自在に整形するのが白の狙い。

 黒2と手堅く守るなら、白3以下と左辺の安定を図って白悪くないワカレ。黒Aには白B以下で支えられるので心配ありません。

【失敗図:損を重ねる撤退】
 白1、3と脱出を図るのは、黒4と下辺方面で地を稼がれるため、白は望ましくない結果となります。

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