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三々入りからの大攻勢【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手010】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:劣勢覆す突破力】
 現局面は左下と下辺の白が薄い状態で、地合いでも芳しくない状況。絶芸は積極的な打ち回しで局面を打開していきます。

【正解図:三々入りから強襲】
 白1と進出した後、黒2から4と迫られた瞬間、白5の切りで打開を図ったのが絶芸の選択。上辺に白石が控えており、黒は容易ではない戦い。

 黒6から10と受けざるを得ず、白11以下と右辺方面の黒が包囲されて黒が苦しい戦いとなりました。

【参考図:堅実な石運び】
 地に甘い選択になるが、黒1以下と右辺の安全を確かめるのが堅実。長期戦でリードを守り切る態勢も有力だった。

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