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巧みなサバキで押し切る石運び【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手039】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:黒陣攻略のテクニック】
 白1と黒2を交換した後、白は右上の利きを活用したサバキで局面を制圧していきます。

【正解図:サバキの常套手段】
 白1から5と形を決めるのがよくあるサバキ手法。右上の黒2子が取られる訳にいかないので――、

 黒6の手入れは省けず、白7と整形を目指していきます。黒8以下と白3子を取られて、黒が成功したように見えますが――、

 白15、17と押さえ込むのが手厚い受け方。黒20以下で右辺の白が孤立しますが――、

 白25のオキが手筋。黒26の守りは省けず、白27以下で右辺と中央を補強できたので白悪くないワカレです。

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