見出し画像

景色変わる手厚い構想【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手003】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:白模様を広げる構想】
 上辺の模様をどのように広げるかが焦点。絶芸は左辺の黒へ厳しく迫りながら、自身の薄さを補強する巧妙な一手を放ちました。

【正解図:抵抗できない強手】
 白1のツケが厳しい一手。黒Aは白B以下で左辺の黒陣が分断されるため、黒は反撃できない状態です。

 黒2と受けざるを得ず、白3以下で上辺から中央の模様を広げると同時に、左上と左辺の薄さを緩和して、白悪くない形勢になっています。

【失敗図:薄さが残る拡大】
 白1と黒2を交換して模様を広げるのが通常の発想。ただし、Aの打ち込みや、Bと左辺の白へ寄り付く狙いが残るのが白の泣き所。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?