日本の芝野九段、8強入りならず【2024三星火災杯ワールド囲碁マスターズ・2回戦】
11月14日に「2024三星火災杯ワールド囲碁マスターズ」の本戦2回戦の一部が韓国で行われた。日本の芝野虎丸九段は中国の金禹丞八段に敗れ、日本勢は敗退となった。
【11月14日:2回戦の結果】
金禹丞(中)―芝野虎丸(日)
党毅飛(中)―安正己(韓)
謝科(中)―金恩持(韓)
丁浩(中)―崔精(韓)
黒番の芝野九段は中盤で失速するも、後半でジリジリと差を縮めていった。ただ、ヨセ勝負で相手の好手が炸裂し、投了も止む無しの形勢となった。芝野九段は春蘭杯ベスト8戦も残っており、今後の世界戦での奮闘に期待したい。
悩ましい決断
【実戦譜:形勢が白に傾く(△芝野虎丸九段―金禹丞八段)】
黒1から5と中央を囲うも、白6と下辺から右下の黒陣が薄くなり、黒苦しい展開となった。
参考図(機敏な石運び)
黒1、3と下辺方面を補強しながら、右辺の白へプレッシャーをかければ黒悪くない形勢だったようだ。