小目の大ゲイマシマリに切り込む荒らし術【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手007】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
【テーマ図:敵陣への突入】
全ての石が急には取られない局面。白は地合いで追いつくため、厳しく突入する必要があります。
【正解図:選択肢に入れたいツケ】
白1は知らないと打ちづらい侵入方法。小目の大ゲイマシマリへ手をつける代表的な打ち方です。
黒2以下と封鎖するのが無難な対応。ただし、Aの切りが狙われるだけでなく、上辺に黒模様が広がらない局面なので、黒イマイチな結果となっています。
【参考図:手厚い収束】
黒1と受けられた場合、白2以下と外側を厚くする要領。先の遠い話ですが、右辺の攻めを狙える態勢を築いて、長期戦模様です。
【失敗図:一手の遅れ】
白1、3と荒らすのも好点の1つ。ただし、黒4と左上を固められて、白から打開しづらい碁形となります。