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藤沢、上野、白星スタート【第10回黄竜士杯世界女子囲碁選手権・1回戦】

 6月20日に「第10回黄竜士杯世界女子囲碁選手権」が中国で開幕した。本戦は総当たりのリーグ戦。日本の藤沢里菜七段と上野愛咲美五段が出場し、両者ともに好発進を決めた。

【6月20日:1回戦の結果】※左側が勝者
藤沢里菜(日)―陸敏全(中)
上野愛咲美(日)―李小渓(中)
崔精(韓)―許瑞玹(韓)
周泓余(中)―李赫(中)

【6月21日:2回戦の組み合わせ】
藤沢里菜(日)―周泓余(中)
上野愛咲美(日)―許瑞玹(韓)
崔精(韓)―李赫(中)
陸敏全(中)―李小渓(中)

 本棋戦は5年ぶりの開催となった。なお、持ち時間各2時間、秒読み1分1回の中国ルール(コミ7目半)、優勝賞金は30万元(約660万円)だ。


華麗なサバキ

【実戦譜1:攻めの無力化(上野愛咲美―△李小渓五段)】
 黒1と分断された瞬間、白2以下と下辺で根拠を求めたのが機敏。相手の追及をかわして白有利な展開となった。


一瞬の逆転劇

【実戦譜2:(藤沢里菜―△陸敏全)】
 黒1の抜きに受けず、白2と切断したのが好判断。黒A以下のコウが残るものの、中央の黒が危うい形となり、形勢は白へ傾いた。

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