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攻守逆転の強力な石運び【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手045】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:苦境を覆す】
 黒1は上辺の黒陣を固めると同時に、右上の白を大きく飲み込む狙いを見た一手。白が苦しい姿に思える局面で、絶芸は飛躍した一手で打開していきます。

【正解図:飛躍の一手】
 白1が右上の補強を見ながら、右辺の黒への追及を見た一手。薄い姿に見えますが、黒から厳しく追及されづらい格好です。

 例えば、黒2と薄みを突かれても、白3から5で支え切れます。黒6から10と連絡を図ろうとした瞬間、白11のアテ込みが手筋。黒Aは白Bで右上隅を削りながら分断できます。

 黒12と受けざるを得ず、白13以下と右辺の攻めに転じて、白有利な戦いへ転じています。

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