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卓越した大局観で圧倒する【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手031】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
囲碁AI・絶芸とは
絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。
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【テーマ図:敵陣削減の大局観】
黒1と右上の白へ迫られた局面。白は右辺の模様拡大を牽制しながら、全局的なバランスを保つ大局観を見せました。
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【正解図:卓越した大局観】
白1と右辺の模様拡大を牽制すると同時に、右上の白への援軍にも働き、Aのツギも見た一石三鳥の一手。
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実戦は黒2と穏やかに受けたため、白3以下と制空権を掌握しながら、右上の守りにもつなげて白悪くない展開。
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【失敗図:黒模様の拡大】
白1、3と整形するのは、黒4以下と右辺の模様が深くなるため、白イマイチな結果に。