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実戦的なコウの活用戦術【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手043】

 このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!

囲碁AI・絶芸とは
 絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。

【テーマ図:畳みかける呼吸】
 黒1と上辺の白陣へ突入された局面。絶芸はコウ材が多い戦型を利用し、積極的に仕掛けていきます。

【正解図:積極的な仕掛け】
 白1の打ち込みで右辺の黒陣を突破するのが好手。黒2と受けられても、白3以下とコウへ導き、白有利な戦いになります。

 黒8と抜かれても、白9から11とコウを抜き返せます。黒12で右辺の白へ迫られますが――、

 白はコウ材が多いことを利用し、白13から21と黒陣の突破に成功します。黒22と受けられても、白23とコウを継続してさらに追い詰められます。

 コウ材が少ない黒は、黒24から28と右上を補強せざるを得ない格好。白29と右辺の黒陣で根拠を確かめて、白の戦果が大きいワカレ。

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