中国が3名残し、勝ち抜き戦のリードを奪う【第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第2ラウンド】
11月30日から12月4日に「第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第2ラウンドが韓国で行われ、日本の一力遼九段と許家元九段が出場するも、白星を掴めなかった。2月17日の第10戦に日本の芝野虎丸九段が出場する予定だ。
【11月30日:第5戦】※左側が勝者
金明訓(韓)―范廷鈺(中)
【12月1日:第6戦】
金明訓(韓)―許家元(日)
【12月2日:第7戦】
謝爾豪(中)―金明訓(韓)
【12月3日:第8戦】
謝爾豪(中)―一力遼(日)
【12月4日:第9戦】
謝爾豪(中)―申旻埈(韓)
まさかの敗戦
【実戦譜1:錯覚しやすい形(△金明訓―許家元)】
下辺のコウ争いが続く中、黒2に白3と受けたのが敗着となった。大きな理由は、白Aがコウ材になっていないこと。右上の黒を仕留められないため、下辺のコウ争いで白が勝てない碁形となり、逆転負けを喫した。
難解な中盤戦
【実戦譜2:高度な中央感覚(△謝爾豪―一力遼)】
白1と左辺の模様を広げるも、黒2以下でAやBを見られて簡単には止められない形に。白は広げるのではなく、左辺を囲う方針を取るべきだったようだ。