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力強い反撃で主導権を握る【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手032】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
囲碁AI・絶芸とは
絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。
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【テーマ図:戦力差を覆す瞬間】
黒1、3と左下の白に迫られた局面。絶芸は巧みな石運びで、苦しい局面を打開していきます。
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【正解図:狙いのサバキ筋】
白1と黒2を交換した後、白3と働きかけるのが狙い筋。黒A以下のシチョウが成立しないのがポイント。
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黒4から8と反撃された瞬間、白9以下と左辺を助け出すのが好判断。白Aで左下の黒が取られるので――、
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黒16の手入れは省けず、白17以下で下辺と左辺を支えながら、Aの死に残りを見て白悪くない展開です。