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定石後に使える敵陣の突破口【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手049】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
囲碁AI・絶芸とは
絶芸はテンセント・ホールディングスが開発した囲碁AI。野狐囲棋のアカウントは「絶芸指導F」。現在は中国国家チームのみが検討などに使える。なお、棋士であれば置き碁(2子局、絶芸が白番)で対局できる。
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【テーマ図:僅かな隙が残る】
黒2以下と右上の進出を止められた局面。僅かな間隙を突いて、右辺の黒陣を攻略する手段があります。
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【正解図:定石後の常套手段】
白1のツケが出発点。黒2と受けるなら、白3以下で粘り強い形を築けます。右辺の白を厳しく追及したいところですが――、
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黒7には、白8以下と左辺でAのコウ材を作った後、白14とコウに弾いて白有利な攻防へ導けます。
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【参考図:強力なサバキ】
黒1と受けるなら、白2以下でAの利きを背景に、右辺で白有利な戦いへ持ち込めます。