実利重視の荒らし戦法【囲碁AI・絶芸に学ぶ次の一手002】
このシリーズでは、ネット対局「野狐囲棋」にいる囲碁AI・絶芸の対局の名場面を紹介します。不利に思える局面を一瞬で覆していく妙技をご覧ください!
【テーマ図:下辺への突入方法】
白1と黒2を交換して、左辺の白を補強した局面。下辺の黒陣へどのように突入すべきか。白は可能な限り、攻めの対象を増やしたくないところ。
【正解図:荒らしの常套手段】
白1と下辺の黒陣へ突入するのが好手。AとBを見て厳しい攻めが繋がらない格好です。
黒2と左下への進出を止めるなら、白3以下でAの脱出とBの好点を見て、下辺の安全を確かめられます。
【変化図:大きな削り】
かと言って、黒1と下辺方面を止められても、白2以下と懐を広げてシノギは容易です。黒Aには白Bと反撃する要領。
【失敗図:工夫不足の突入】
白1と下辺へ打ち込むのは、黒2と手堅く受けられて、左辺と下辺の白を狙われる態勢となり、白不利な戦いになります。