LIFE RECORD third 楽曲制作秘話4-心晴日和-
※こちらの記事はアルバム制作の中で今作のデザイナー陣に共有した会話をもとに記載しています。
なるべくわかりやすいように加筆修正していますが読みにくいところもあるかと思います。ご了承ください。
文中
Y=YOU
ト=トミーさん
こ=こうちぶ画伯
な=なっちゅ
その他の制作秘話→ https://note.com/okanyou1030
以下本文
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Y 次4曲目が「心晴日和」っていう歌で・・・これはもう正にコロナ禍だからこそできた歌ですね。
喜多川泰さんという作家さんの「心晴日和」という小説を基に書かせてもらった曲で。
去年(2020年)の4月に喜多川先生とオンラインでイベントをご一緒させていただくことがあって・・・・そのイベントのタイトルが「心晴日和」だったんですね。
それで主催の方からのお願いもあって・・・本を読んで書かせていただいた一曲です。
もう結構な難産でしたね(笑)
ほんとね多分・・・何回読んだだろう・・・12回ぐらい読んだときに・・・
あ!!この世界観をもうそのまま・・・なんか・・・ボンっと出して、そこの中にちょっと自分の世界を重ねていこうと思ったんすよね。
なので、一回小説を読んでもらった方がこれは絶対伝わりやすいと思います。
でこの中で込めたメッセージがですね・・・重ねている部分はいろんなところにはあるんすけど、うーん、やっぱもうサビのメッセージかなー。
【あなたはどんな世界を生きていますか?】
の所は、結構僕は自分の言葉で書いている感じがあるんですよね。
僕の中での解釈では・・・本の中でも1番伝えたいメッセージってここなんじゃないかなって。
が、僕も普段歌っているメッセージと重なって・・・ここが・・・要は自分次第だよねって所で
【あなたはどんな世界を生きていますか? 事実はいつも一つで解釈は無限なら 目の前に映る全てはきっとあなた次第で どんな色にも染まる】
何色で埋めますか?っていう。この「埋める」っていう言葉がけっこう最後まで悩みましたね。
こ うーん
Y 何色で「染める」なのか「埋める」なのかで・・・最後、埋めるになりましたね。
なんか「染める」ってちょっと優しい感じというかーなんかこう、浸透する感じというよりも、もう「塗りつぶす」という感じ。
希望・・・希望しかない風にしかったんで「染める」よりも「埋める」でしたね。
んで、あとは2番の歌詞で
【そうきっとみんな居場所を探してる】
っていうのは、たぶん・・・うーん・・・本の言葉・・・というより、なんかここは僕の自分の言葉の方が強い感じしますね。
あの、ちょうど2020年の4月あたりって僕、ネット上にコミュニティを作ろうとしてたんです。
それこそムンタ村が始まったあたりだったんですよね。
家から出られなくなって、その時コミュニティについてみたいなのをすごい考えている時期で・・・あっ!みんな居場所を探してるんだなっていうのを思って。
誰かに認められたかったりだとかありがとうって言われたかったりだとか・・・それってコミュニティがあるからこそ、その中で起こることだし、つながりを感じれることだと思うんですよね。
居場所を探している時代なんだなっていうとらえ方をしたときに出てきました。
なので2番の方がどっちかいうと自分の世界観が半分ぐらい入っているかもしれないっすね。
【目の前の散らばった退屈でさえ】
この「散らばった」って表現は花びらとかけてたり・・・
それからCメロの
【雨が降って 傘がなくて】
ここは前半は小説の中の世界なんですよね。
主人公の女の子がお母さんに、「お父さんとどうやって出逢ったの?」と聞くシーンがあって。
その時にお母さんが、「あの日はたまたま雨が降ってて傘がなくてずぶ濡れで立っていたらお父さんが優しく傘をさしてくれたの」っていうみたいな話だったはずなんですよね。
で、そこから出逢って結婚したっていう。
そう考えるとそんな奇跡が世界中であふれていて、だからこそ生まれた命があってっていう。
・・・ほんとはその次の
【あの日流れた涙も 後悔も別れも 今あなたが抱えてる 痛みも悲しみも きっと僕らを繋ぐ大切なピースなんだ その全てがあったから僕らは出会えた】
っていうのなんかねこれね、これ書いたときに、ある人の顔が出てきたんですよね。
それこそライブ終わりとかででいろんなお話を聞かせてもらうことが多いので・・・そんな中で。
いつも笑ってて明るい人でも・・・実は家では全然違う一面があって。
だからなんか今の見えてる表情と見えない表情があって。
昔はもっとひどくて今は少しマシになったんだよーなんて話を聞いたときに。
その全部があったから僕らは今、出逢えたんだねっていう想いがあふれてきて。
・・・これ、あのー淀川の河川敷で一人で書いてたんですけど。
その人の顔が浮かんできましたね。
そのあとに自分自身も重ねて・・・自分は障がい(口唇口蓋裂)の事とかなんですけど。
あの日いじめられて流れた涙も全部あったから。
後悔や別れっていうのはね、過去の恋愛でとかで誰もが感じることかなって。
【今あなたが抱えてる 痛みも悲しみも】
この部分はすごくライブで歌いかけてるのをイメージしましたね。
【きっと僕らを繋ぐ大切なピースなんだその全てがあったから僕らは出会えた】
んだよ。って所で、さらにもう一つ世界が広がる感じ。
最後は・・・・同じ世界なのに世界が違う風に見える主人公で終わるっていうイメージですね。
ここの描写は結構自分自身も重なる所があってー。
それこそ中学の時に障がいの事でいじめられてた自分が多分冒頭のシーンと同じような世界で生きてたんですよね。うん。
【私はこれからも生きてくの?心は沈む どこかへいなくなりたい 全てが嫌に見えて 明るい快晴の空でさえ ため息に変わる】
という世界を生来ていた自分。けど時間は流れて・・・・今目の前に広がっている世界はもう無限に輝いて広がっていて。
なので、これはもう、(こうちぶくんに)小説をちょっと一回読んでもらっての方がいいかなって思いますね。
後この歌、僕プロモーションビデオもちょっと撮りたくてー・・・でもねー・・・桜がもう終わっちゃったんですけどねー。どうしようかなーとか思って・・・(笑)
まー、挿絵なのでモノクロ・・・だけどその中にその鮮やかさとか・・・なんかこの世界のなんだろうなー・・・広がりとか感じるところを描いてもらえたらいいかなと思いました。
こ はい。
ト なんかそのリリックブック?って基本線画だけど、印刷手法でフルカラーにできるからー、この歌詞の所はここはワンポイントで色をつけたくなったとか、なんかそういうルールもどう?いらない感じもするんだけど?
Y どういうことですか?
ト この歌詞に関しては、線画。基本は線画っていうのはなんかあるけど・・・
Y あ!そうっすね全然色、はいっててもいいと思います
ト 色つけたくなったーとか
Y 結構・・・自由にやってもらって大丈夫なんでー
こ うんうん
Y あんまり縛りは・・・考えなくていいですよね。これ色あったらいいと思ったら色つけちゃってくれていいので。
こ はい
Y っていうイメージですかねー。で、いまんとこ、心晴日和が4曲目なんですね。
・・・あとは・・・
ト なんかね、さっき浮かんできたその女性がさー、同じ空の下とかさー。なんか彼女がいないなー。って私思ってた時期があって・・・でも戻ってきた瞬間があって、なんかあの時に、私すごいうれしくってさー。」
Y たしかにこの心晴日和書いてるあたりって見かけなくなっていたんですよ。
ちょうど3月にその方のレンタルスペースで配信をさせてもらった時に、めちゃくちゃ泣いてはって・・・・多分その時の涙が僕の中にずっと残ってて・・・その時期にちょうど心晴日和を書き始めてたんで。
ト そっかそっかー
Y それでその後からちょっと見なくなったんですよね・・・。
なので、なんかやっぱ歌書いてるとね。対象・・・その時々に対象がいるっていうか、このメッセージはこの人に伝えたいなーとかありますよね。
ト それ、彼女は知ってるの?
Y いや、知らないと思いますよ(笑)
な えー。じゃあこの記事が出たら!!笑
もしかしたら、あれ?ってなる(笑)
Y 直接名前は出さないでおきましょう(笑)
一応3月に場所を貸してもらったレンタルスペース・・・の配信のライブを唯一目の前で見ていてめちゃくちゃ号泣していた人です(笑)
ト 名前出さなくていいからね(笑)
本人が見たときにわかればいいから(笑)
な 私だーって(笑)
Y いいっすね(笑)
ト めちゃくちゃいいねー!
な ねー!!
Y 目の前に映る世界をどうとらえるのか?答え合わせから始まった今作の世界観の中でめちゃくちゃ重要な要素となってくる1曲ですね。
【心晴日和】
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YOU3枚目のフルアルバム
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https://youtu.be/A68MaXk-dls