岡野英之

ミャンマー=タイ国境に関する研究者・ノンフィクションライター。もとアフリカ研究。

岡野英之

ミャンマー=タイ国境に関する研究者・ノンフィクションライター。もとアフリカ研究。

最近の記事

鳥の目線、虫の目線-大草原にみえる人の活動

<2024年11月4日の記録> 空から見たモンゴルの大地。そこは一見すると火星のような世界。人工物がみあたらない。ただし、電線網や風力発電ファン、集落が人の住む大地であることを教えてくれる。そんな印象をモンゴルに降りる前には持っていた。 前回の記事「文化人類学者、サラリーマンのように旅行をする」では飛行機から見た集落の写真を掲載した。下の写真である。 このような集落はどのようなものなのだろうと疑問だったものの、実際に道を通ってみて納得した。無論、同じではないものの、空か

    • 道を間違える-モンゴル

      <2024年11月3日> 2泊3日でツアーに参加している。自家用車でガイドさん兼運転手、そして、ツアー客二人のミニツアーだ。7万円くらいかかるのだが、それに入ってしまえばお金はかかることがない。サラリーマン旅行なので日本でネットから申し込んだ。このツアーについてはまた詳しく書きたいが参加中に面白いことがあった。 ウランバートルから地方へ行くので基本的にはハイウェイを突っ走ることになる。 このツアーの初日は遊牧民の家庭にホームステイをさせてもらうことになっており、ハイウェ

      • 文化人類学者、サラリーマンのように旅行をする

        上の写真は韓国のソウル、インチョン国際空港からモンゴルの首都、ウランバートルへと向かう途中で撮影したものだ。飛行機の下に広がる光景は、いつかでみた火星の写真を思い浮かべてしまう。しかしながら、ところどころある集落が、ここは人に住む土地なのであるということをアピールしている。こんなところにも人が住んでいるんだ。いったいどんな人たちが住んでいるんだろう。そんな好奇心は人を動かす。実際に行ってみてもよいではないか。 私は文化人類学を専門とする研究者である。文化人類学者は、異文化を

        • Noteはじめました

          Noteはじめました。ちなみにいまモンゴルです。 私はだれかというと、岡野英之という、ミャンマー=タイ国境に関する研究をしている研究者です。 至極まともな研究者というものは自分の専門しかモノを書かないのですが、そういうような人間にはどうも私はなれそうにないのです。研究者といえども人間であればそれ以外のことでもしゃべりたいことなど多々あるだろうに、そういうことを禁欲的に抑制している人は凄いなと思うわけです。 私は我慢が嫌いでできるだけ我慢をしないようにしているのだが、ここ

        鳥の目線、虫の目線-大草原にみえる人の活動